22.ab ページ22
とうとうこの日がやってきた。
朝食の洗い物をチョッパヤで済ませ、昨日三人に選んでもらった服に着替えて家を出る。
洗濯物は少し迷ったけれど、午後にはお母さんが帰ってくると言うので甘えさせてもらうことにした。
結局北美と優子のは却下、服はラウ子に借りることになった。
デートにふさわしい、だけどボウリングの約束もあるから長すぎず短すぎない丈なのが有難い。
淡い緑色は私の好きな色でもあるから、かなりテンションアップルだ。
髪型は....迷った挙句、いつも通りで行くことにした。
昨日蓮に背中を押してもらって、自分らしくいようと思ったんだ。
『せめてこれくらい付けて行け』ってラウ子がうるさかったから、ワンピースと同じ色味のカチュームはプラスしているけれど。
「ごめん、待った？」
駅前で待つこと五分。
十時ピッタリ、樹くんが姿を現した。
普段通りの派手な格好かと思いきや、意外にも白いTシャツにジーンズとアウターといったラフな服装。
これはこれでかっこいい。
むしろシンプルな服装の方が、赤い髪と整った顔立ちが引き立っているようにすら思える。
「全然待ってないです。私もさっき来たばかりで....！」
「あはは、やめようよそんな他人行儀なの。俺らタメなんだからさ。もっと気楽でいいじゃん、そんなに俺怖い？」
「怖くない、です....あっ....！」
「まぁ、何でもいいんだけどね。徐々に慣れるっしょ。ほら、行こ！！」
「....！！」
急に手を取られ、何も考えられなくなる。
ようやく思考回路が動き始めてホッとしたのも束の間、日曜日の映画館通りの混雑は私の想像を遥かに超えていた。
「うわ、やっぱり混んでるねぇ。亮子ちゃん、逸れないでね？」
「うん、頑張る....です。」
うーわ、やっちまったよ。
変な日本語飛び出たよ、私は翔太か何かなのか？
頼むからちゃんと働いてくれ、私の頭。
彼の前で醜態晒したくないよ....
なんてぐるぐるモヤモヤしているうちに目的の映画館の前。
田中くん、歩くの早いよ。
私、もう息切れ寸前だよ。
「亮子ちゃんってしょっぴーに似てるもんだと思ってたけど、意外とそうでもないのな。」
「....と、言いますと？」
「しょっぴーは可愛いけど、亮子ちゃんはなんかカッケー。不思議だよな、普通逆じゃね？」
「カッケー....ですか。」
....褒められた？
私今褒められた！？
好きな人に！？
これは昇天していいやつだよ、確実に！！
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
