45.ab ページ45
翔太の熱弁で拍子抜けて、なんとか私とラウ子の大乱闘は終息したものの。
私にはまだ疑問が残っている。
ラウ子が蓮を好きだとか、その辺はまだ何も解決していない。
逃げるように部屋を出て行った翔太の背中を見送ってから、蓮とラウ子に説明を求める。
「ねぇ、ラウ子は本当に蓮のことが好きなわけ？」
「ちょ....！お姉ちゃん、デリカシーの欠片も無いんだから！！」
「この際だからはっきりさせようよ。なんかモヤモヤするじゃん。」
「いや、だからって....」
助けを乞うように蓮に視線を送るラウ子。
うーん....と考えるような仕草をして、蓮は申し訳なさそうにラウ子に一歩近寄った。
「ごめん、ラウ子。俺はお前の気持ちには応えられない....っていうか、ラウ子はわざわざ俺なんかに気持ち持たなくったって他にいい人いっぱい居るだろ。見た目も中身も普通に可愛いんだから、愛してくれる人それなりにいると思うぞ。」
「だって....しょうがないじゃん、蓮くんのことが好きになっちゃったんだから。」
「ずっと俺のことだけ見てたって言ってたけど、もっと視野広げてみたら俺よりかっこよくて優しい奴なんて五万といるぞ。」
「....」
「....っていうのは、ただの言い訳なんだけどさ。諦めてくれないかな、俺のことは。」
「....そんなにお姉ちゃんがいいの？」
「そういうことになるね。俺は姉ちゃんが好き。だからラウ子の気持ちには応えられない。」
「そこまではっきり言う？」
「言う。俺、言葉濁すとか器用なことできない。」
「そっか....まぁ、蓮くん馬鹿だからしょうがないね。」
「なんか腹立つけど、そういうこと。」
「....ラウ子、蓮くんのこと諦めてあげる。今よりもっといい女になって、フったこと後悔させてやるんだから。蓮くんよりかっこよくて優しい人見つけて、幸せになってやるもんね。」
「やれるもんならやってみろ、楽しみにしてっから。」
....おぉ。
何だかよくわからないけど、こっちも解決したっぽい。
良かった、蓮が馬鹿で助かった。
「話が終わったならさっさと自分の部屋戻れ。私は夕飯の支度しなきゃいけないんだから。」
「あ、それはラウ子がやっておくよ！お二人はどうぞ、ごゆっくりと....ね！！」
「は....？」
「蓮くんファイト〜！」
努めて明るく振舞っていたラウ子が目に涙を溜めていたのは、見なかったことにしてやろう。
だからお願い、誰かこの状況をわかりやすく説明してくれ。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
