甘 Rt 私だけ。 ページ6
『…。』
「はい、ということでね、久しぶりの生放送でしたー!
ばいばい☆
……終わった、ごめんねA。」
『…』
「拗ねないでよー」
『…』
レトルトという名前でゲーム実況をしている彼。
なんでこうも人気なのか。
噛みまくりのヘタレなのに。
可愛いとか言われちゃってさ!
「ねぇ?」
レトルトが覗き込むように、そっぽ向いた方向へ回り込んできた。
『うるさいバカ。
久しぶりに会えたのに!彼女の前でリアルタイムで生放送してー!チヤホヤされてるし!』
「ヤキモチ?嬉しいなあ、
でもさ、
レトルトは1番Aが好きですってー」
『…』
なんでこうも恥ずかしいことを、さらっと言うのかな。
「機嫌なおしてやー(´・ω・`)」
『じゃあキスしてよ』
「!?え、ちょ、どんな試練…//!?」
『やっぱいい、もうゲームする』
「え、待って!?」
ちょっとウブなレトルトができるわけないんだ。
私は焦った顔が見たかっただけだし。
『レトルトがレトルトでいるには、たくさんの人が応援してくれないとダメだもんね、
ほら、一緒にモンハンやろ?』
「うーん…やるけどさ…」
『困った表情が見たかっただけだしね』
「えぇっ!?」
ちょっと腑に落ちない顔をしながらも、いざやり始めると、とても盛り上がった。
「…イェーイ!成功ー!!」
『やったね!』
ハイタッチをして、一息つく。
ぐでー、としている彼を見て、ちょっとした優越感に浸る。
ファンの人には見せない、この表情。
『レトルト、何か飲む?』
「んー、俺は平気かなあ」
私は自分の分のコーヒーを入れて、レトルトの横に座った。
「やっぱ飲みたい」
『えー、自分で入れてきてよー』
「…そうじゃなくてさっ」
その瞬間、レトルトが目をきゅっと瞑って、顔を近づけてきた。
お互いの唇の距離が0になる。
『!?…っ//』
「…コーヒー(´・ω・`)」
『何し、て、』
「ちゃんとしたからね、許してよ?//」
ちょっと恥ずかしがっているレトルトが可愛すぎる。
こんな表情も、私だけのものなんだ。
『もっかい』
「無理!無理無理!!//」
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桜餅(プロフ) - ちょこくまさん» コメントありがとうございます! 私なんぞの文でもキュンキュンして頂けるとは…!頑張ります(*゚v゚*)! 小悪魔(略)は私も書いていて楽しいので、嬉しい限りです笑 不定期更新ですが、どうかこれからもよろしくお願い致します( º_º )! (2015年1月11日 20時) (レス) id: 351ecf7d5a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこくま - 小悪魔注意報をはじめ、全てのお話に惚れてしまってます!!桜餅さんの文めっちゃ好きです!更新大変かと思いますが、頑張ってください∩^ω^∩応援してます。いつもキュンキュンさせていただいて感謝です (2015年1月10日 23時) (レス) id: f370170581 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 華憐♪*さん» そんな…!1番とか恐れ多いです…!ありがとうございます泣 期待を裏切ることのないよう、頑張ります! リクエスト待ってます♪ (2015年1月5日 19時) (レス) id: 351ecf7d5a (このIDを非表示/違反報告)
華憐♪* - 小説ありがとうございました!FBめっちゃカッコ良かった…//またリクエストする時はよろしくお願いします!私が一番好きな短編集です!これからも頑張ってください!!! (2015年1月3日 18時) (レス) id: 508c28bb0e (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 華憐♪*さん» あけましておめでとうございます♪ たまーにどころか半分くらい肉食になりました、ごめんなさい! そして学パロ活かせず…すみません、修行してきます。 リクエスト本当にありがとうございました! またぜひお声かけください(*゚v゚*) (2015年1月3日 10時) (レス) id: 351ecf7d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅 | 作成日時:2014年8月31日 22時