【短編集】立ち話。【実況者】

甘 F 小悪魔注意報 ページ12

※学パロ注意


『えおえーお』

「どしたのA」

『貰った(*ﾟvﾟ*)』

「！？」


どーも、草食系代表FB777です。

モテモテなA。
天然と見せかけて、あざとくて腹黒い。
そんな一面さえモテへ繫がる。
可愛いし人懐っこいのだ。
そして本人も、腹黒がさらにモテを呼んでいるのを認識しているのだから、タチが悪い。

えおえお話しかけられてるとか羨ましい。


「このスイーツ3日間で10個限定のやつじゃん、
何、また男？」

『うんー、海崎くん！』

普通なら名前を忘れているところ、少しでも話した人は男女問わず確実に名前を覚えている。
そんなところもモテることに繋がっている。

『えおえお食べたい？』

「食べたい」

『んーあげない☆
あ、ふぶちゃんっ』

「え、ぁ、俺？！」

『うん！
今日えおと一緒にゲーセンいって帰るんだけど、ふぶちゃんも行かない？』

「あ、うん、行く！」

『やったー』

「俺ゲーセン行くなんて話したっけ…」


ほら可愛い。

さっきあげない☆とか言ったくせに、えおえおに一口あげにいくところも可愛い。

…俺もほしいなあ。


と、唇に柔らかい甘みのある感覚。

Aがスプーンを持って、いわゆる、あーんというものをしようとしていた。


「んん…！？お、美味しい、ありがほ//」

『へへ笑 あ、ふぶちゃんどうしよう！間接キスしちゃった！』

「ブッw」

「え！？//な、なななにゃに言って…//」

Aの無邪気らしく見える中に漂う、妖艶な口元の笑みに、思わずクラクラする。

「A俺ともしてるじゃん」

えおえおがニヤニヤとしながらAを見つめる。
そんな目で見るんじゃありませんっ


『えおえおじゃ気にならないもん』

「だってよFB」

「へ！？」


そ、それはどういう意味で…！？


『えおえおはお兄ちゃん…みたいな？』

Aはそういうと、こっちをみてケラケラと笑う。

あー、あざと可愛い。


F「な、なんだ…」


まあ、こんな可愛い子が俺の方向くわけないよなぁ…。



『でも、』


＿＿＿FBじゃないと、気にしないかな？



そう言って、こっちを向いてニンマリと笑うと、教室をパタパタと出て行った。


「FB顔真っ赤」


「え、だだだだって！！」


ちゃんとした名前で呼ばれたのも久しぶりだし、なんか…ズルいし可愛いし。


「ほら、A迎えに行ってゲーセン行くべ」


そう言ってバッグを持って立ち上がるえおえおの後を、俺は慌てて追いかけた。



※この話がシリーズ化しました！

甘 K ハロウィン ※→←甘 アブ 子犬とツンデレ ��

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