Dance with spider……？ ページ11
「ホントにお城みたいだよね〜！外国の博物館美術館は…」
兄者「あぁ…内装もえらい豪華だな。あ、螺旋階段！スゲェ！」
「あっ一寸！！離れないでよ！？もしもがあったら困るし！！」
そう言った僕を無視して兄者は嬉しそうに展示作品を見ている。行きたかったんだなぁ…ずっと
ま、行けなかったしね。ずっと…
今度はゆっくり見たいなあ……三人で
それより今日は人も空いててラッキー！僕も何かお目当ての作品見に行こうかな〜
｢ねぇ兄者！……兄者？｣
兄者が居ない！？
さっきまで隣に居たはず……
｢一体何が……ッ！？｣
ガタガタガタガタ……バタンバタン
展示室の壁が変わり始めてる！！
まるでオセロみたいにひっくり返されて大理石が木の床に変わっていく！！
｢成程……誘拐事件の犯人が早速お出ましって訳ね。｣
兄者｢おいおっつん！！お前も引きずり込まれたのか！｣
よかった〜……兄者生きてた！
｢うん。みたいだね｣
ざわざわざわ……
ざわざわざわざわざわざわざわ……
耳に残りそうな不快な音。近からず遠からず……嫌な音だ
何処かで聴いたことのある音。何かの足音……？
兄者「広いな…何処にも出口が無いぞ」
「そうだね。にしても多くないかなぁ……？蜘蛛の巣」
ん？壁紙に蝶の模様？
「兄者、あれ……蝶の模様の壁紙？」
違う。
「あれは……」
ざわざわざわざわざわざわざわ。
兄者「蝶を押しピンで刺してるぞ……一個一個！！」
よく見ると床は鱗粉で汚れていた。じたばたするのを無理矢理刺したのか……この壁に
酷い事をするもんだねぇ。でもこのおかげで……正体が判った。
「犯人は蜘蛛だ！！そして僕等は蝶……」
喰われる！！このままじゃ……
「ケへへ……どうだ？俺の収集品(コレクション)は……馬鹿な御人だ。遅いんだよ」
_______________ようこそ、恐怖の晩餐会へ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら | 作成日時：2018年1月26日 19時
