文豪DA【 デッドアップル】語られなかった文豪達

D・A 尾崎紅葉の場合 其ノ参 ページ7

モンゴメリ｢真逆、アン……？！｣



アン！？





｢という事はお主の異能力か！！｣


モンゴメリ｢ええ！でも私の意思でこうなった訳じゃ……｣


｢異能力が異能力者と分離するという｢異能力｣、それがこの霧の正体じゃ｣




モンゴメリ｢嘘でしょ……じ、じゃあ絶望的だわ！！｣







絶望的……じゃと！？




｢一体どんな……｣






ズオオオオ…………






床から現れた大きな影。





人形の様でいて、怪物の様なその姿……



｢た……確かに、絶望的じゃな。来るぞッ！！｣



ドシュッ！！と掌が此方に向かって来た。何という凄まじい速さ……！！





｢ど、何処か隠れる所は無いかの！？｣


モンゴメリ｢有るわ！！こっち……きゃあッ！！危なかった……この箱の中よ！｣


｢すまぬな……さ、早く扉を閉めよ！！｣


モンゴメリ｢解ってるわよ其れぐらい！！｣







なんとか贈呈品の箱の中に隠れられた……

はぁ、はぁ……可也疲れるのぅ。





あの｢アン｣とやら、図体ばかりでは無い様じゃ


｢ところで……アンとやらに捕まるとどうなるんじゃ？｣


モンゴメリ｢部屋の向う側に鍵穴の付いた扉が有ったでしょ？……閉じ込められるの。あの扉の向うに永遠に｣






…………………もう一回言うが









可也、絶望的……じゃな。

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