検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:39,478 hit

序章 ページ1




血の匂いがべっとり付く壁にチカチカと点滅する照明。

黒いスーツの厳つい大人達が拳銃を私に向けゾロゾロの近いた。



親の死に目を見た私にもう怖いとか嫌だとか言えるような感情も気力すら残ってない。

ただ、じわじわと私を支配する〈死〉の感覚はどういうものなのか探していた。




「止めよ、女童如き銃を向けるでない。」



その声と同時に、銃は仕舞われた。

整列するとともに道を一つ開けて、そこを通るのは着物に身を包んだ美しい女性だった。

鋭い目に光はともっていないが、とても儚げで闇夜に咲く1輪の高嶺の花のようだった。



こんな人達を従わせる権力がこの人にはある。瞬時にそう悟り、見えない圧力に目を伏せた。


「女童よ、親はどこじゃ?」


『そこ…。』



私の指を指す方向にはぐしゃぐしゃになって赤い塊となった遺体があった。

最後の父母の顔など覚えてもいない。


「そうか…、では女童…そなたは幾つじゃ?」




『14…です。』







「鏡花と同じじゃ」





そう言って、その人は妖美に笑い私に近づき手を取った。


その仕草すら美しく見惚れてしまった。






「のう…女童よ、私の元で暮らさぬかえ?」






私は無意識に




『はい。』





と言っていた。



冷たい手は私を落ち着かせるようにじんわりと侵食していった。


- - - - - - - - - - - - - - - - -



(つくだ) A


・14歳

・少しだけ長い黒髪に泉鏡花より少し低い背丈

・尾崎幹部の身の回りのお世話係

・大人しく、控えめな性格。拾ってくれた尾崎幹部を尊敬し、慕っている

・普段は着物。洋装の方が動きやすく好んでいるが尾崎幹部が好まないため着物。

紅葉様と私1→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (185 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
277人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 尾崎紅葉 , 初恋抹茶   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まがおちゃん - めちゃくちゃすこです…!更新待ってます!! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私、鏡花ちゃんも中也さんも、和装少女も好きなんで、この作品、好きになりました! (2018年7月21日 1時) (レス) id: d9fe0571d4 (このIDを非表示/違反報告)
中原中也の帽子 - めちゃくちゃ続き気になります……!!!更新待ってます (2018年3月11日 19時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイスココア - めちゃくちゃ好きです!更新待ってます!!! (2018年3月4日 23時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あ、、、、切ない、、、 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 21f68f96dd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。