33話 太宰side ページ34
・
探偵社からお目当ての資料を鳥に帰りついでに国木田君の説教を聞き流しながらAちゃんの待つ家に帰った。
今日の夕食は何を作ってくれるのだろうか。
まぁ、Aちゃんの作るご飯はどれも美味しいからねぇ。
そう上機嫌になりながらドアを開けた。
だが、鍵がかかっていた。
おかしい。普段、Aちゃんが帰っている時は鍵なんか掛けていなかった筈だ。
鍵を取り出し、開けると部屋は暗く静かだった。
「Aちゃん?」
そう声を掛けても返事はなかった。
衝動的に私はAちゃんと別れたあの駅まで走った。
寄り道?、夕食の買出しに時間がかかっているだけ?
いくつもの考えを出したが確かな証拠などはなく打ち消されるばかりだった。
息を切らしながら駅に着くと矢張りAちゃんの姿は見当たらなかった。
「…そうだ、電話を掛ければいいのか…。」
焦りで停止していた脳が段々回復して、私は急いで携帯を取り出しAちゃんの電話番号を打った
電話をかけたのと同時に遠くないところから聞きなれた着信音が聞こえた。
_____Aちゃんの携帯かもしれない。
音のする方へ歩いていくと花が咲く花壇の中Aちゃんの携帯があった。
携帯の上に土が被せられていた。
これは、故意に隠した証拠だ。
私は急いで探偵社に電話を掛けた。
2コール目で国木田君が出てきた。
「もしもし、あぁ…私だ。
____国木田君、Aちゃんが行方不明になってしまったみたいだ。」
短く要件を言って土がついた携帯をとった。
「…もしAちゃんが拐かされたとするなら犯人の目的は一つしかないね。」
404人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にろりん - 遅くなり申し訳ございません。改めて完結おめでとうございます!毎回楽しみに読ましてもらいました。新作も見ます!絶対!! (2017年5月4日 20時) (レス) id: 3b726ac26d (このIDを非表示/違反報告)
松木小春(プロフ) - 完結おめでとうございます!森さん落ち楽しみです! (2017年5月2日 23時) (レス) id: e4578cb5fe (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作楽しみにさせてもらってます!! (2017年5月2日 22時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
初恋抹茶(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます!新作の方は森さん落ちにしようと思うのでよろしくお願いします! (2017年5月2日 20時) (レス) id: 8f432b42ce (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様です!!そして完結おめでとうございます!最後は納得の終わり方でした……泣きました(^^; 新作、お待ちしております(o^^o) (2017年5月2日 20時) (レス) id: b15e900c6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ