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27話 ページ28




「今更、後悔すんじゃねェ。」



『…え。』




肩をガシッと捕まれ中也さんの真剣な瞳が強制的に映った。


こんな中也さんは見たことがない。





「手前ェが、決めたことなんだろ?


今更、こんなことを聞いただけで心が揺らいでどうすんだよ。


手前ェにとって首領が最低な人だと思うならそのままでいいじゃねェか。




Aがこの道を選んだなら、迷わず真っ直ぐ進め。手前ェには心強い仲間がいるんだからな。」



ポンポンと多少強引に頭を叩かれ、手の横にはニカッと笑う中也さんがいた。

そして、私から離れて帰ろうとしていた。


私はどういう顔で見送ればいいのだろうか。




『____さよなら、中也さん。』





中也さんの瞳に悲しくでも、優しく笑う私の顔が映っていた。


嗚呼、ちゃんと笑えてる。





ずっと前から聞こえてた彼の声が





すっ、と消えたような気がした。







「お話、終わったようだね。」




後ろから、太宰さんが微笑を浮かべて私の方に向かって優しい声音で話しかけてきた。




『…はい、…終わりました。』





「うん、じゃあ帰ろうか。

美味しい林檎、切っておいたから。」



太宰さんは私のことを考慮してか何も言わず何も触れずただ優しく包んでくれた。




ただ、閉じ込められ、本を読んで、寝る。という日が永遠のごとく続いた日常を太宰さんは壊してくれた。

それだけでも、私は救われた。





『太宰さん、お願いがあるんですけど…。』


「ん?、なんだい。」








『明日、私に案内してくれませんか?



____ヨコハマの街を。』

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にろりん - 遅くなり申し訳ございません。改めて完結おめでとうございます!毎回楽しみに読ましてもらいました。新作も見ます!絶対!! (2017年5月4日 20時) (レス) id: 3b726ac26d (このIDを非表示/違反報告)
松木小春(プロフ) - 完結おめでとうございます!森さん落ち楽しみです! (2017年5月2日 23時) (レス) id: e4578cb5fe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作楽しみにさせてもらってます!! (2017年5月2日 22時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
初恋抹茶(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます!新作の方は森さん落ちにしようと思うのでよろしくお願いします! (2017年5月2日 20時) (レス) id: 8f432b42ce (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様です!!そして完結おめでとうございます!最後は納得の終わり方でした……泣きました(^^; 新作、お待ちしております(o^^o) (2017年5月2日 20時) (レス) id: b15e900c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年4月9日 15時

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