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12話 ページ13




「飲み物持ってくるから、座っててねAちゃん。」


『ありがとうございます。』




鼻歌を歌いながら珈琲を煎れる太宰さんの背中を見詰め私は何故か体育座りをしていた。


矢張りほかの人の部屋は緊張して慣れない。



「おや、緊張しているのかい?


____随分と可愛いことするじゃないかAちゃん。」



『だって、ほかの人の部屋で寝泊まりするのは…初めて…ですから。』




太宰さんの視線と声を見てると恥ずかしくてそっぽを向いた。

からかうのが上手な人だ。いつになっても




「今のAちゃんは表情豊かで実に可愛らしいねぇ。

Aちゃんの恥ずかしがる姿始めた見たよ。」




『そういう太宰さんだって、変わりましたよね。


前より、優しくなったっていうか…』




必死に話を変えたが太宰さんと目が合わせれず苦労した。





「話してくれるのは嬉しいのだがこっちを見てくれないかい?


君の顔がよく見えない…。」




尋ねるように言っていたが言葉と同時に私は強制的に振り向かされた。

首領と同じ手を使う人だ。





『恥ずかしいからやめてください…!』



そう言ったけど、太宰さんからは返答はなくて見てみるとじっと首の下あたりを見つめていた。








「____なるほどねぇ。」





いきなりそう呟いてシャツの第一ボタンを外し第三ボタンまで太宰さんは瞬時に外した。




『な、何やってるんですか!?


や、やめてください…太宰さん。』





「ねぇ、Aちゃんこのネックレス誰からもらったの?」




『…え、…中也…さんからです…けど。』




依然淡々とした口調で太宰さんは私に聞いて、ネックレスを太宰さんの手のひらに載せた。




次の瞬間、キラキラと光る鉱石の部分をぎゅっと握りパキッと音がした。




「やっぱり、これで確認してたのか。」



『何かの機械…?』


「これでAちゃんがどこにいるかを確認してたんだよ。


中也も酷いことをやるねぇ…」





パラパラと落ちる粉々になったものを見た

まさか中也さんがそんなことをするなんて…





『なんでッ…中也さんまで…お父様の味方なの?』



「Aちゃん…」




頭が混乱して胸が苦しかった


ただ、太宰さんが背中をさすってくれたのが唯一の希望だった____。

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にろりん - 遅くなり申し訳ございません。改めて完結おめでとうございます!毎回楽しみに読ましてもらいました。新作も見ます!絶対!! (2017年5月4日 20時) (レス) id: 3b726ac26d (このIDを非表示/違反報告)
松木小春(プロフ) - 完結おめでとうございます!森さん落ち楽しみです! (2017年5月2日 23時) (レス) id: e4578cb5fe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作楽しみにさせてもらってます!! (2017年5月2日 22時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
初恋抹茶(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます!新作の方は森さん落ちにしようと思うのでよろしくお願いします! (2017年5月2日 20時) (レス) id: 8f432b42ce (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様です!!そして完結おめでとうございます!最後は納得の終わり方でした……泣きました(^^; 新作、お待ちしております(o^^o) (2017年5月2日 20時) (レス) id: b15e900c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年4月9日 15時

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