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No.52 ページ3

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「本当、とは…?」


『私の個性はテレパシー。他人の心の声を聞いたり、触れると過去を視ることが出来る。

それのせいで両親には捨てられたから、あの時の噂は全部本当だったんだよね』





だから八百万が周りの意見に合わせながら、怖さと葛藤していたことも知っていたのだと言えば、八百万は何とも言えない顔をした。





『確かに傷ついた。何で八百万は私を見放したのって、結構根に持ったし』


「すみません…」


『でも、それはつい最近までのこと。今は、私から絶対離れないって言ってくれる人がいる。

私の側で、慰めてくれる人がいる』






そう言えば、八百万は驚いた顔をした後、微笑ましそうな顔をした。「好きなんですね、そのお方が」という言葉に、恥ずかしながらも小さく頷いた。





今まで言葉にしなかっただけで、心に秘めたこの想い。八百万に言われると、すとんとピースが当てはまったかのように納得した。


そうだ、私は轟くんのことが好きなんだ。






「私にもチャンスはありますでしょうか?」


『…あるんじゃない?まぁ私はやり直してあげてもいいけど?』


「ふふっ、はい!」


『え、何で笑ったの!?』


「いえ、すみません。感宮さんが可愛らしかったものですから」






嬉しそうな顔をする八百万に複雑な気持ちになりながらも、まあいっかと肩をすくめた。


私も過去を引きずってばかりでは駄目だ、とそう思わせてくれたのは、他でもない轟くん。





教室に行こうと八百万と歩きながらも、頭の中では轟くんのことでいっぱいで、無性に会いたい気持ちが募っていった。

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作者名:空涼 | 作成日時:2019年7月12日 14時

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