120 ストップ ページ20
.
「でも…」
『わっ…』
ドサリ、と身体を押し倒されて
目の前には、大人びた表情の焦凍と天井だけしか見えない。
一体、どうしたの？
「今まで頑張ってきたから…飴も必要だよな」
『ほ、欲しいです…』
飴が何なのか分からないけど
ゴクリ、と息を呑めば焦凍の細い指が
私の頬に向かって伸びてきた。
それと同時に顔も近づいてきて、
つい先程、やっと収まってきた心臓の音が
また盛大に鳴り始める。
「よく、頑張った。俺もすげぇ嬉しい」
『ひゃう！？』
突然、耳元で囁かれて
一気に顔が真っ赤になっていくのが分かった。
「…なぁ、A。このまま、俺に何されてもいいのか？」
『何、されても？』
「あぁ。…ずっと我慢してたが、ちょっと限界かもしんねぇ」
そう言って、服の中に手が入ってきて
身体がビクンと反応する。
その瞬間、重大なことを思い出して
思い切り、焦凍を突き放してしまった。
『あ…ごめ…』
「…いや、俺も悪りぃ。良い事があったっつうのに」
『いや、その…』
恥ずかしさを堪えつつ、
汗臭いからタンマ！お風呂！と勢いよく言えば
焦凍はポカンとした後、鼻でクスッと笑った。
『わ、笑わなくても…』
「いや、確かに女子はそこ気にするよな。
いいぞ、入ってきて」
『むぅ…ほんと、さっき終わったばっかなんだよ？
焦凍に一番に伝えたくて来たんだから』
すぐ入ってくるね！って言えば
期待してる、って頭を撫でられて
真っ赤な顔を隠すように部屋を飛び出した。
121 気をつけること→←119 Puls Ultraだから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空涼(プロフ) - えるさん» コメントありがとうございます！私もそう言っていただけて嬉しいです！！ (2018年11月4日 23時) (
レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
える - すっごく幸せ気分になれるお話でした＾＾！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 1eed16b69d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 空涼さん» 番外編も楽しみます！！ 二人の子供も気になります！ (2018年8月31日 14時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
空涼(プロフ) - きよりんさん» 長らくお待たせしましたー！大好きだなんてすごく嬉しいです！！番外編少し書くつもりなのでよろしければこのままお楽しみに！（笑） (2018年8月31日 13時) (レス) id: 82096225c9 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 完結しちゃった！！！大好きだったのですごく寂しいです！！でも完結おめでとうございます！！！ (2018年8月30日 22時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空涼
| 作成日時：2018年7月10日 13時
