■ ページ42
「廉が？なんで？」
怜「まあ俺もちょっと複雑なんだけど」
「え？」
怜「んーだってAは俺と廉のAだもん」
「・・・は？」
急にそんなことを言われて意味が分からなすぎてただ「いやいや、なにそれ？」とながつに聞き返す。
「俺と廉の、って。私は誰のものでもないから」
怜「いや、だってさぁ。」
「俺ら、Aのことちゃんと女の子として見てたもん最初」ってながつはさらっとカミングアウトすると、緩く微笑んでラーメンに視線を戻した。
「ウソでしょ？」
怜「ほんと。俺も廉もそうだったもん。でも、俺も廉もお互いに遠慮してAは2人で可愛がってあげればいいってなった！」
「何言ってんの・・・」
怜「まぁ、一応そういう目で見てたわけだからAに好きな人が出来たのはちょっと複雑」
急なカミングアウトに開いた口が塞がらなくて、「最初は私だってそういう目で見てたけど...」と返してしまう。
怜「えー！だったら、」
「いや！待って！今の私は作ちゃんが！」
ながつが変なこと言おうとするから思わずそう声を上げてしまうと必死な私にながつはククッと肩を揺らし「そうだよねえ」て優しい顔をした。
思わず必死になってしまって、恥ずかしい。
怜「Aに好きな人が出来たのは寂しいけど、上手くいけばいいね」
「ありがとう・・・」
怜「で、デートするんだって？」
「うん、花火一緒に見に行ってくれって」
怜「聞く限りではその子もAが好きっぽいね」
「・・・そうなのかな、」
思い当たる節はいくつかあるけど、ほら、男子からしたら何気ない一言だったかもしれないし。
「好きでいてくれたら嬉しいんだけど、困る」
怜「困る？」
「うん、ていうか困ってる」
怜「困ってる？」
「年下だし、弟の友達だし。本来なら恋愛感情を向ける対象じゃなかったから」
怜「うーん」
「どうすればいか、わかんない」
怜「んー。とりあえず、デートすればいいんじゃない？」
「・・・そう、かな」
怜「うん！それに花火かー。うっかり手繋いじゃうかもね！」
「うっかり、、、」
怜「そう、うっかり！うっかりチューもしちゃう！」
「バカ！ながつじゃないからそんなにうっかりしないよ！」
怜「俺もうっかりチューはしないよ！」
アハハって笑って、ながつを見ると「A頑張ってねっ！振られたら慰めるの俺か廉か決めてくれていいよ！」と言われて「うるさっ！」とその背中を叩いた。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
