■(2018/10/28) ページ41
「ながつー・・・」
怜「ん?なひ?」
隣で元気よくラーメンを啜るながつは本当に私の相談を聞く気があるのか疑わしいのだけど、もうすでに半分くらいしか残ってない自分のラーメンと一切手をつけてない私のを見つめては「まずは食わせて!」とラーメンに集中し始めた。
自分からながつを呼び出したのは初めてだった。大学以外では滅多に会わないし2人で遊ぶことすらなかったけど。しょうがない、呼び出した理由は作ちゃんのことを相談しようと思ったから。
「好き」と気付いてしまったからには誤魔化せば誤魔化すほど、主張するのが恋をしてる証拠であって。
「デート、することになって」
怜「え?」
ー「Aちゃんの時間、俺にくれますか」
それは、紛れもなくデートのお誘いだった。
「デートするの」
怜「誰と?」
「作ちゃん」
怜「作ちゃんって誰?」
ながつのピュアな瞳がこっちを向いて「この前ディズニーで会った子」と口にすると、「え?弟の友達?」と目を丸くする。
「うん...」
怜「マジでー!」
「うわーマジか、弟の友達か!ちょっと気まずいね!弟の友達だもんね!」となんだか楽しそうに笑うからなんだか悔しくて恥ずかしくて「・・・弟の友達だよぉ!悪いか!」とテーブルを叩いた。
怜「え?怒ってる?」
「・・・怒ってない」
怜「え?まって、顔真っ赤だよ?」
「うるさい」
怜「え?なに?もしかしてA、その弟の友達に気があるのー!?」
ウソでしょー!とながつが箸を置いてわたしに向き直る。わたしの顔を覗き込んで「ねえ、Aそうなの?」と心配そうに目を向けた。
「・・・だから相談してるんじゃん」
怜「マジか!」
目を丸くした彼は「いや俺ね?てっきりAはそういうつもりがなくて、でも弟の友達だからどうしようもないって話をしてるんだと思ってた!」て口走ると視線を天に投げて考えるように数回頷き「そっか・・・。そうなんだ、」と優しく微笑んだ。
「・・・」
怜「好きなんだね」
「ん。」
怜「え、なにその頷き方!Aがめちゃくちゃ可愛く見える!」
「はぁ?」
怜「いやいや、恋してるAヤバイね!ちょっと好きになる!」
「冗談やめてよ!彼女居るでしょう!」
怜「そーだけども(笑)」
あひゃひゃ、って笑っては急に落ち着いた顔で「なんかなー・・・、廉が寂しがっちゃうなぁ」とながつは口を尖らた。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです!! (2021年10月10日 20時) (レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、?笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます!らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです!楽しみにしています!! (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜!作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん(笑)なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています!頑張ってください! (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました!!おひさしぶりです、!はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年8月17日 0時