■ ページ11
優「いつになったら俺はAの中で男になる？」
「優斗、」
優「・・・ねえ、お願い」
「ごめんなさい」
そういうと優斗は「あーー、もおお！」と声をあげて、飾られてる家族写真に向かって「なんでもっと早く俺を産んでくれなかったの、かあさん・・・！」と項垂れた。
「ふふ(笑)」
優「A」
「優斗の気持ちはとっても嬉しいよ」
カレーが出来上がったから、優斗が炊いてくれたご飯を盛ると「ラチあかねえから、まずメシ！」と声をあげた。
ご飯を食べるその姿だけはずーっと変わらなくて。可愛い優斗のままで。
「ついてるよ」って頬に手を伸ばすと「だからー！」と彼は私の手を払った。
優「子供扱いすんなよ！」
「ごめんごめん(笑)癖で(笑)」
優「・・・お前は、Aは、俺のお嫁さんになんの！決まりなの！高橋家に嫁ぐの！」
「誰が決めたのよ(笑)」
優「お！れ！」
「ふふ(笑)」
優斗は大きな口を開けてカレーを頬張ると「こんなにすきっていっへんおに！」って言い出して。
水でそれを飲み込み、コップをテーブルにバン！と押し付けると「俺これでもモテるんだからね！？」と首を傾げた。
「知ってる」
優斗かっこいいもんねって目を細ると彼は少し照れたように目を泳がせたのに、そのあと暫く黙ったと思ったら私を数秒見つめた。
優「そう言ってくれるのにさ、それでも断る理由は・・・好きな人がいるから？」
「えー？(笑)」
好きな人なんていません。って口にすると「じゃあ、いいじゃんっっ！」て口を尖らせた。
優「もうヤダ・・・」
「ごめんね、優斗」
私はあなたのお姉ちゃんでしかないよ。
きっと近くにいるから錯覚してるだけで、優斗だって本気で好きな女の子を見つけたら私のことを忘れる。
「優斗は可愛い弟だよ」
そう言って微笑むと彼は私を見て「Aって本当ひでー女だなあ」って苦笑いした。
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ゆっきん☆(プロフ) - お話、ワクワク、ドキドキしながら、読ませてもらっています。続きが気になって途中で中断しなくちゃいけないときは早く続きが読みたくてソワソワしちゃいます。めちゃんこ、面白いです！！ (2021年10月10日 20時) (
レス) @page49 id: 6a5a4dc15b (このIDを非表示/違反報告)
しず(プロフ) - あらんですよね、？笑 (2019年5月24日 17時) (レス) id: 56d3701af2 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 大好きすぎます！らぶはうすからずっと愛美さんの物語を読ませて頂いていますが、カラクリが見えていく感じも、心情が繊細に描かれている感じもすんごく好きです！楽しみにしています！！ (2018年11月18日 0時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき音 - 面白くて一気読みしてしまいました〜！作ちゃん沼に落ちてしまったお姉さん（笑）なので自分と重ねて見てしまいます…更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年11月16日 18時) (レス) id: 2587946e14 (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 更新停止されちゃったのかと思って、1ヶ月前から毎日チェックしてました！！おひさしぶりです、！はやく続きよみたくてうずうずしてます〜 (2018年10月30日 20時) (レス) id: 130f1a370d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年8月17日 0時
