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Free.34 ページ37

A Side

「郁弥!郁弥、待ってよ!」

日和に一言言ってあとを追いかけた。なかなか止まってくれないなぁ…

「もう、いっくん!」

そう言いながら郁弥の手を取る。

郁「先帰るって言ったじゃん。なんで着いてきたの?」

「だって、郁弥泣きそうだったから。郁弥が辛い時はそばにいてあげたいの。何も出来ないかもだけどさ」

これは本当だ。あの時から、郁弥が辛い時は郁弥のそばに、日和が辛い時は日和のそばにいてあげたいとずっと思ってた。

郁「…なんで、僕はこんなに弱いんだろう。ただハルと少し話しただけなのに。たったそれだけでタイムがすごく落ちる。それに不安になる自分がいる。こんなに弱くちゃ勝てないのに。」

「…郁弥、大丈夫だよとは簡単には言えないけどさ。それはきっと昔を捨てられないからじゃない?大事だから本当は忘れたくないんだと思うよ。別に、一人で強くあらなきゃ行けない理由なんてないんだからさ、もう少し楽に泳ご?」

郁弥に言っているが、自分に言い聞かせてるところもある。リレーを泳がない自分が言えることではないのかもしれないけれど、僕が言える精一杯だ。

「だからさ、とりあえずご飯行こ?お腹すいちゃった。」

郁「うん…ありがとう、A。」

郁弥は少し笑いながらそう言った。とりあえず笑顔が見れてよかった。





この後僕らは一緒にご飯を食べ、そのまま解散した。

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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます! (2022年1月27日 23時) (レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです!続きも楽しみにしてます! (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さく | 作成日時:2022年1月26日 22時

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