Free.24 ページ27
A Side
郁「さっきの店にスマホ忘れた」
日「えっ、戻ろうか?」
郁「いい。一人で行ってくる。また明日な」
日「……」
(忘れたもの…忘れた思い出…)
「郁弥大丈夫かな…ねぇ日和、帰ろ?」
日「あー、ごめん、A。僕も忘れ物しちゃった。先帰っててくれる?」
「え、ついてk」
日「じゃあまた明日!」
僕の言葉を遮って日和は行ってしまった。ここから、歩道橋の上が見える。日和は郁弥の方に行った。
…っ!あれは__はーくん。
_あぁ、そういうことか。結局日和は、僕より先にあった郁弥の方が大事なんだ。だって郁弥も、傷ついてるもんね。
…帰ろ。分かってたことじゃないか。今更傷ついたって、もう遅い。
.
.
日和 Side
郁弥がスマホを忘れたらしい。ついて行こうとしたら一人で行ってくると。忘れもの、ね…
貴「郁弥大丈夫かな…ねぇ日和、帰ろ?」
反対側に、七瀬くんらしき人が見えた。これはよくないな。
「あー、ごめん、A。僕も忘れ物しちゃった。先帰っててくれる?」
貴「え、ついてk」
「じゃあ、また明日!」
ここでAにまで会わせるわけにはいかない。そう思い申し訳ないけど僕は嘘をつき、Aには一人で帰ってもらった。そのまま僕はAは帰ってくれたと思い、郁弥を追いかけた。
このことが大きな誤解を産み、この先の関係に影響を与えるなんて考えもせず。
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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます! (2022年1月27日 23時) (レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです!続きも楽しみにしてます! (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく | 作成日時:2022年1月26日 22時