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Free.19 ページ22

A Side

コ「じゃあ、次!」

次の次は僕の番だ。最初から本気の方がいいかな?日和に聞いてみよ。

「ねぇ、日和。これ全力で泳いだ方がいい?」

日「んー、七割くらいでいいんじゃない?それでもAの実力はわかるしさ」

「わかった、ありがとう。」

やっぱ日和は頼りになるな。ああいうところも日和のいいところだよな。…彼女できたりしないよな?急に不安になってきた…

コ「次!」

そんなこと考えてたら僕の番だ。

「杉野A。専門は特にないからフリーを泳ぎます。」

そう言いながら飛び込み台に立つ。

「え、杉野って去年の高校競泳でフリー100、優勝した奴じゃね!?」

「まじかよ!そんなすごい奴いんのか!」

…外野がうるさい。集中集中。

今行くよ。待っててね。

ダンッ

僕は飛び込んだ。練習よりは集中して飛び込んだからこの感覚は久しぶりでなんか不思議。

特に何も考えてないからか水の声が聞こえる。
…うん、ありがとう。僕の味方はいつだって君たちだ。その声に僕も応えなきゃね。

ターンも上手くいった。全力を出さない泳ぎ方のいい練習になったな。

ぷはぁ!

「はぁ、はぁ」

「「「おぉー!!」」」

はぁ…7割くらいだとちょっと疲れるくらいだな。もう少し落として泳げたらコスパ良さそう。

郁「おつかれ。今全力で泳いでなかったでしょ?」

「郁弥。よくわかったね。」

郁「あんまり息切れしてなかったし。それになんかいいこと発見したって顔してるし。全力の時はただ泳ぎきることを意識してるでしょ。」

「…よくご存知で。郁弥はまだだよね。専門コンメでしょ?何泳ぐの?」

郁「話し逸らした…まぁいいや。僕もフリーを泳ぐ予定だよ。」

「そっか。郁弥の泳ぎ好きだから楽しみにしてるね。」

郁「ありがとう。Aに言って貰えるなんて嬉しいな」

「なんだよそれ笑」



.
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そんなこんなで郁弥や残りの人も泳ぎ終わり今日の練習は終わった。あとは自主練だけど僕は帰ることにした。日和たちは練習するらしいから僕は一人。

一人で帰るなんて久しぶりだから変な感じ。
嫌な予感がするんだ。次の新人戦で、良くないことが起こりそう。…こんなこと考えてるからダメなんだよな。何も考えないようにして帰路に着く。







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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます! (2022年1月27日 23時) (レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです!続きも楽しみにしてます! (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さく | 作成日時:2022年1月26日 22時

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