Free.14 ページ17
凛 Side
俺は個人種目のフリー100で全国に行った。スカウトもいる大事な試合だ。なんとしても勝ちたい。
…そう、思ってたのに。俺は負けた。圧倒的な差をつけられて負けた。
最近、競泳界で騒がれている男がいた。
その名は 杉野A。そいつはオールラウンダーだが、特にフリーとバッタが速い。
俺が小学校の時違うSCだったが水泳をやっていた同じ名前のやつがいた。顔を見てすぐわかった。Aだ。
あいつがそんなに速いのか、一緒に泳いで試したかった。
だが、そう思ったことをすぐに後悔した。
合図がなり飛び込む。その瞬間、水がみんな、あいつの方を向いたんだ。
少し離れててもわかる存在感。
��俺はここにいる��
そう言われてる気がした。ハルとはまた違った圧があった。その圧に押された。だから、負けた。
泳ぎ終わりプールサイドに上がったあと、声をかけようと思った。だけど、かけられなかった。怖かったんだ。あいつに��速かったな����凄かったな��そう伝えることで俺の負けを晒してる気分になるのが、嫌だった。
次は負けないからな、と心の中で誓いながら俺はその場を後にした。
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さく(プロフ) - はるかぜ。さん» ありがとうございます！ (2022年1月27日 23時) (
レス) id: 3f7d8ab273 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ。(プロフ) - 読みやすくて、どんどん読めました。更新されていて嬉しいです！続きも楽しみにしてます！ (2022年1月27日 21時) (レス) @page10 id: 164040e2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく | 作成日時：2022年1月26日 22時
