5 き、気になってなんか…ないっスよ！ 黄瀬Side ページ7
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まーだ試合じゃありませんよー。
そんな声が隣で聞こえる。
分かってるっスよー。
俺も、同じ調子で返す。
マネージャーが、何で俺と一緒にここにいるか。
そもそもここがどこかって？
女生徒1：あ、あれ黄瀬君じゃない…？
女生徒2：ホントだー…！待って、隣の子、彼女？！
A：んなっ…！ちょっ、黄瀬君？！
黄瀬：分かってるっスよ。黒子っちに話したらすぐに帰るっスからぁ！
黒子っちで分かったかな？ここは誠凛高校っス。あぁ、みんな俺見つけて騒いでる。
A：君の隣にいるのがどれだけ大変なことか…。考えてくださいよ？
呆れつつも、ちゃぁんと俺の隣にいてくれるAっち。
なんだかんだで、あの突拍子もない出会いから一ヶ月経った今。
Aっちのいいところ、たくさん見えてきたし、可愛いところも、俺でも驚くところも見つけた。
まだ一ヶ月だけど、なんとなく感じてる。
ちょっとずつAっちに惹かれてるかも。
だからね、君を連れてきて後悔してないし、むしろ騒がれるのが嬉しくてしょうがない。
へへっ、怒られるかな、こんなこと言ったら。
だって、事実だし？やっべ、君の事考えてたらニヤけ止まんね…。
A：黄瀬君？ここどこですか？迷ったみたいですよ？
黄瀬：あ、すいませんっス(汗
逃げるので夢中で、ついうっかり道を間違えた…。あれ？
これもしかして2人きりパターン？
誰もいないし、人の気配もないし…。
―この絶妙なタイミング。逃せない？
―イヤ、まだまだダメ。ちゃんとはっきりするまで、バスケに夢中になってたいし、想いも秘めていたい。
A：ふぅぇ…？！黄瀬君？
今だけ。この少しの間だけ。
君を抱きしめさせて？
俺、案外独占欲強いかも。
黒子：黄瀬君？
黄瀬：ううぁっ？！！くろ、黒子、黒子っち？！！！
気付かなかった上に…。
見られちゃったっスよ…ね？
続く
6 き、気にするとか…。なんだしっ！ 黄瀬Side→←4 誠凛高校と試合…ですか。
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作者名：歪 | 作成日時：2013年4月4日 21時
