14 早いものですね。 ページ16
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A：ただいま戻りました。
リコ：おかえりなさい。お疲れ様ｗ
笑いながらも、さ、続きをしましょうと促す先輩は、本当にしっかりしている。
リコ：それで、合同研究会のことなんだけどね。
A：ハイ。
リコ：鉄平も来るのよ。丁度退院してきて、問題ないらしくてね。
A：本当ですか？！
リコ：えぇ。
鉄兄さんに会えるなんて、何年ぶりでしょうね。
リコ：フフッ。鉄平も楽しそうにしてたわ。「Aに会えるのかっ？！」って。
A：わ…覚えてくれていたんですね！
リコ：そうなのよ！あの鉄平がよ？ホント面白くってｗ
中学校生活で、一番楽しかったのは友達と一緒にいた時間だけど、その次に楽しかったのは部活で鉄兄さんと一緒にいたこと。
思い出の4割はそれかなぁ、と思ってしまうぐらい、鉄兄さんとは長くいた。
卒業するとき、泣いちゃったっけ。
そのときに、鉄兄さんは優しくて、大きな手で撫でてくれたっけ。
リコ：笠松さんは、どうも乗り気じゃないみたいだけど…。どうかしら？
A：あ、その点についてはご心配なさらなくて大丈夫です。先ほど先輩から言伝を頼まれまして、合同研究会に参加したいとのことです。
リコ：いいのね？！
A：ハイ！
リコ：ありがとう！Aちゃん！本当に助かるわ！
先輩に褒めてもらえるなんて嬉しい限りです。
A：あっ、せっかく来ていただいたのに、お茶も何も用意できなくてすいません…。
リコ：いいのよ！また誠凛に来てね、Aちゃん。黒子君と火神君がやけに楽しみにしてるのよ。
A：えぇ、また、お邪魔させていただきます！でも、土曜日に試合じゃないですか。
リコ：そうね…。負けないわよ？
A：私たちも負けませんから！
リコ先輩は笑うと、そろそろ行かなきゃと言い、急ぎ足で帰っていった。
鉄兄さんに会えるのかぁ。
なんて浮かれながら体育館に戻ると、丁度四対四をしている最中だった。
笠松：お疲れ。どうなった？
A：承諾、いただきました。日程は後ほどということで…。
笠松：分かった。ありがとな。
A：いえいえ。それで、そろそろ先輩が入れたいと言っていた練習をしようと…。
笠松：あぁ。もう準備はできてる。オイ！全員集合！
先輩の一声で、メンバーは集合した。
一体、何をするのかな？
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作者名：歪 | 作成日時：2013年4月4日 21時
