56話(無惨討伐後) ページ8
続きー
それから数日して、義勇さんの容態が安定してきた。
わたしはだいぶ回復してきたこともあり、ほとんどの時間を義勇さんの部屋で過ごしていた。
禰豆子さんと話したり、伊之助くんや善逸くんとも話したりして過ごしていた。
たまに栗花落さんも来てくれる。
今日は禰豆子さんと栗花落さんがいる。
「そろそろ敬語やめませんか?」
そういう禰豆子さんも敬語ではないか。
「わたしも。カナヲでいいよ。同い年で女の子の友達はAだけだから嬉しい。」
そう笑顔で言ってくれる。友達…わたしも嬉しい。
そうだな。そろそろ打ち解けれるだろう。わたしも成長しなければ。
『わかり…わかっ、た。よろしく。カナヲちゃん、禰豆子ちゃん。』
2人とも嬉しそうな顔をしている。
「よろしく!」
禰豆子ちゃんがきらきらとした笑顔で言う。
「よろしくね。」
カナヲちゃんが優しく微笑んで言う。
お母さん、お父さん…わたし、お友達できたよ。
義勇さん、お友達ができました。早く目を覚ましてください。
義勇さんを眺めながらこう思う。
何かを察したのか、2人が大丈夫だよ。というように笑顔を向けてくれる。
いい友達を持てたなぁ…。
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作者名:咲 | 作成日時:2022年3月13日 15時