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31話 ページ32
目が覚めたらそこは家だった。
どうやって帰って来たっけ。
「起きたか。」
義勇さんだ。
『あの、なにが。』
「俺がここまで連れて来た。」
『どうして山に…？』
「鴉から聞いた。」
心配してくれたのだろうか。わざわざ来てくれたのか。
『ありがとうございました。』
「大丈夫だったか？」
『…はい。義勇さんが来てくれて安心しました。』
義勇さんが少し驚いた顔をした。
「そ、そうか。なら、よかった。」
「ご飯にするか。」
『はい。』
あんな村の奴らどうでもいい。今わたしは幸せなのだ。復讐だとか憎悪だとか、そんなもの要らない。きっと、お母さんたちもそう思ってるはずだ。
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作者名：咲 | 作成日時：2022年3月6日 21時
