【あんスタ】幼馴染はいつも噂をされている part2

誓いの ページ19

き、きすしたいって…。なに急に、どういうあれ？なんかの罰ゲーム？？


「お前は…行ってしまうのだろう？だから、その…今からでは遅いが恋人らしいことをしようと」


…いや、急ぎすぎな！？


私が向こうに行ってしまう前にっていうのはわかるよ？わかるけど、それにしたっていきなりキスって早すぎでしょ。


「俺が卒業して、お前も卒業して、独立できるようになったその時に、お前を迎えにいく」


「…そんなこと言っちゃって、浮気したらどうするの？」


するはずないけどね。私が男を好きになるのはこれが最初で最後だから。


「そうならないためにも、俺は活躍し続ける。どこにいたって、俺は画面の向こうからお前にエールを送り続ける」


「…わかった。約束な」


「ああ。それまで待っていてくれないか？俺が夢を叶え、お前を迎えにいく、その日まで」


「当たり前」


「よかった」


そう、静かに言ったあと、だんだんと迫る千秋の整った顔に不思議と抵抗感もなく…私たちは、夕焼けに染まる懐かしの公園でキスをした。


それだけで感極まって涙が出てしまいそうだった。


長かった、ここにたどり着くまでが。


私の変な意地がここまで遠回りをさせていた。


だけど、色んな人の支えがあって、ここまでこれた。


ねえ、千秋。


私、向こうでも頑張るから。


絶対迎えにきてよね。


いつまでも待ってるから。

幼馴染はいつも→←会話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す