【あんスタ】幼馴染はいつも噂をされている part2

千秋の本音 ページ16

＿千秋の本音


正直言って、お前にはどこにも行ってほしくない。


当然だろう？いつも隣にいたお前がいなくなるのは耐えられない。この前の帰省の時ですら心細かったぐらいだ。


それは、幼馴染だからでも、妹だからでもない。


俺は、お前が好きなんだ。


こんなことを言うと嫌われそうだから言わなかったんだ。


だからせめて、好きになってくれなくてもいいから妹のように、いつもそばで見守っていようと決めたんだ。


だが、いざ…お前が誰かと話しているところを見ると、嫉妬してしまう俺がいた。情けないが、そこまで余裕もなく、心も広くなかったんだ。


もう、お前の事、妹としてなんか見れない。


いつも隣で笑ってくれればいいと…思っていたんだがな。


新天地でも頑張れるようにと、俺は鼓舞したつもりだった。


そうでもしないと、俺の方が参ってしまいそうだったんだ。


大人の事情や理不尽には抗えない。お前にもわかってほしかった。


そりゃ、どこにも行ってほしくないのが本当に言いたかったことだ。だがそれではお互い子供のままだと思ってな…無理にでも意地を張った答えがあれだ。


…すまないと思ってる。俺も、正直に言えばよかったな。


どこにも行かないでくれ、本当に、Aが、大好きなんだ。

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