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部屋にはいると、すぐ金髪が目に入った
「−−−レイ!」
「っA…?」
Aはレイに駆け寄って思わず抱きしめた
無事だったという嬉しさでギュッとしたため、レイが"苦しい…"と声を漏らした
それを聞いてAは慌てて"ごめん!"と言って解放した
「無事でよかった…」
「…Aも、無事でよかった…」
「よく隠れるところ見つけたね」
「…うん、さっきお菓子見つけた箱に入ってたの」
"ちょうど私が入れるぐらいだったから"と言うと、レイはあ…、と小さく声を漏らした
「どうしたの?」
「小鳥…小鳥の所に…」
「あ…そうだね。行って埋めてあげよう」
そう言うとレイはコクンと頷いて、二人は小鳥のもとに向かった
************
「−−ひどい…」
二人は小鳥のところに行くと、先ほどではわからなかったが、真っ二つにされて無残な姿と化していた。それを見たA思わず目を逸らしてしまった
それとは反対に、レイは普通に小鳥の死骸を拾い上げた
「…ちゃんと埋めてあげるね」
「…たしか、向こうに埋められるところがあったからそこに埋めてあげよう」
Aが入った所に行くと、レイは小鳥を地面に置いた
"じゃ、埋めるね…"と言ったが、レイは死骸を見つめたまま動く気配がない
Aは悼んでいるのか、と考えて代わりに近くにあったスコップで穴を掘ろうとした
その時
「−−違う」
レイがいきなり声を発した
あまりにはっきり言ったので、Aはレイに声をかけた
「どうしたの?何が違うの?」
「…私の知ってる小鳥じゃない」
「…え?」
驚愕した
でももっと驚愕したのは次の言葉と"行動"だった
「−−…元の姿に戻してあげる」
レイはそう言って自分のカバンから裁縫道具をだして
−−小鳥を縫いはじめた
「−−っ!!」
思わず目を逸らした
できれば耳も塞ぎたいぐらいだった
グチャグチャと肉の音が聞こえてきて、そしてプツ…プツ…と縫う音も聞こえる
それ以前にレイが平然とそれをやっていることに
−−少し恐怖を覚えた
それから音を聴かないように音を立てながら穴を掘り、レイが【元の小鳥】に戻し終わり、それを穴に埋めた
「−−鍵だ…小鳥が飲み込んじゃってたのかな」
「…行こう。早くここを出ないと」
「…うん」
二人はそこを後にし、エレベーター管理室に向かった
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黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時