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エレベーターから降りると、そこは先程とはガラリと雰囲気が変わったところだった
「B6か・・・ずいぶん地下なんだね」
「うん・・・――建物の中なのに、変な感じ」
「とにかく、出口を探そうか」
「うん」
二人は手をつないで歩みを進めた。
進んだ先には、スラム街のような情景が広がっていた
でも、人の気配が無く不気味な感じが漂っていた
更に進んでいくと、壁にはられていた新聞が目に入った
「これは・・・」
「何かの記事みたいだね」
その内容を読んでみると、殺人事件の記事のようだった
「こんなものが貼ってあるなんて・・・」
「他のところも探してみよう」
しばらく探索をしてると、レイが"ねえ…"とAを呼んだ
彼女は立ち止まり、"何?"とレイに振り返る
「――A、さっき何を思い出したの?」
「え?何をって名前だよ?あと、自分の歳かな」
「ファミリーネームは?」
「・・・それは、まだ分からない」
レイは?と聞き返すと、思い出せてない、と彼女は答えた。
そっか、とAは笑うとまた二人は歩き出した
探索を続けていくと、奥の方に――開いていないが――エレベーターへの扉があり、後回しにしていた裏路地の先のところを散策するとまた変な文章が壁に書かれていたり――鍵が見つかったが――怪我をした小鳥を見つけたり・・・
今はレイの提案で小鳥のエサを探しに行くために、見つけた鍵で開く部屋に入ったところである
「・・・また新聞がある。これで三枚目だ」
また読んでみるとこれも殺人事件についての記事であった
「同じような記事ばっかり…もしかして−−」
まさか、この記事の犯人がここに?
だとしたら、見つかる前に早くここからでないと…
「…−−A?」
「!?あ、レイ…」
「…また、頭が痛いの?」
レイは首をかしげてAを見上げると、彼女は"大丈夫"と笑ってレイの頭をなでた
その時に、Aはレイが手に持っているものに気がついた
「レイ?それ、何?」
「Aが声をかけても反応しないから…あの扉の向こうでエサを探してたの……そうしたら、このお菓子を見つけたんだ…」
「ご、ごめん…;でもだからって一人で行動しちゃだめだよ?」
何があるのかわからないんだから、と言うAにレイは"ごめんなさい"とシュン…となっていた
その様子にAはレイの頭をポン、と優しく叩いてから手を引いて小鳥の所へと向かった
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黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時