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「レイ!」
壊された後、Aはレイチェルに飛びついた
「どこも怪我してないな?」
Aはレイチェルの身体を触りながら彼女に問いかける
レイチェルはそれにコクンと頷いた
「……クソガキはどこだ?」
ザックはエディの姿を探していた
その時、空間で声が聞こえてきた
「……どうして、レイチェル?ボクが殺しても問題ないのに」
その声はエディのもので、哀しんでいるようだった
「ばぁか!問題ありありなんだよ!!」
その言葉にザックは反論する
Aも同様だった
「レイは、絶対に殺させない!」
「あぁ君ってほんと野蛮だなぁ。Aも、君自身がいけにえだって自覚してるの?」
「あぁ、だが殺される義理はない」
「ふーんまぁいいや。君はレイチェルの次に殺すからーーねぇ、レイチェル……君はこいつに殺して欲しいの?」
きっとぐちゃぐちゃにされちゃうよ?とエディはレイチェルに自分の方がいいと主張する
しかし、答えたのはレイチェルではなくザックだった
「ごちゃごちゃうるせぇ!出てきやがれ、ぶっ殺してやる!」
「……レイチェル。君は、ボクが殺してあげるよ
ーーだから、待ってるね?」
エディは姿を現さず、クスクスと笑い声だけを残していった
そして、一番下の扉が開いたであろう音が聴こえた
「……くっそ、あの野郎逃げやがった!」
保存室の方に移動すると、ザックはエディが逃げたことに苛立ちを隠せずにいた
「いいだろう別に。レイもこうして無事だったしな」
「は!当たり前だな。コイツは俺が殺すんだからな」
「……そんな事は俺がさせない」
「まだそんな事言ってんのか?コイツは死にたがってんだからよぉテメェが守ったって仕方ねぇだろ?」
「っ…それでも、だ」
ザックの言葉にAはその言葉しか言い返せなかった
実際、自分でも何故ここまでレイを守ろうとするのかわかっていない
レイを守ることにではなく、“守る”こと自体に執着している感じは何となく感じていた
「ねぇ」
突然、レイチェルが呼び掛けた
「何?」
「あ?」
Aは普段通りに応えるとレイチェルはAとザックを見上げた
「……Aとあなた、さっきこう言ったよね」
「神様、神様って」
「神様に、そう神様に」
「“神様に誓って”って………!」
「ーー本当に?“神様に誓って”くれるの?」
レイチェルは押し迫りながらそう聞いてきた
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黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時