35 ページ37
「…それ」
「フフッこれは覚えてるんだね」
何故彼がAの得物を持っているのか
Aは動揺を隠せずにいるとエディはまたクスクスと笑う
「どうしてお前が持ってるんだ!」
「どうしてだと思う?ま、返すけどね」
エディは惜しみもせずAに刀を投げ渡す
パシッと彼女はそれを受け取り、刀を見つめた
ーーチリン
刀についている鈴が鳴る
その音は頭の中で響いていたものと同じだった
「どう?また何か思い出した??」
エディが興味津々に聞いてくる
余程Aが記憶を取り戻すことを期待しているようだった
「……」
だが、Aは答えない
見つめたまま動かずにいた
「だんまりかぁ、つまんないの」
「おい!俺を無視してんじゃねぇよ!!」
蚊帳の外状態だったザックは苛立ちから、エディに襲いかかる
しかし、また電気が消え避けられていた
「ち!暗ぇな!!」
攻撃を繰り返すザックだったが、当たっている気配はなかった
電気がつくともうエディの姿がなかった
「クソガキが!ーーっ!」
「……そうだ、俺はーー」
Aがポツリと呟いたが、ザックは気にせずAの腕を乱暴に掴んだ
「おい!突っ立ってねぇで行くぞ!」
「っ?!いきなりなんだよ!!」
「ーーアイツが危ねぇ」
ザックの眉間にシワを寄せた表情と言葉にAは緊急だと察した
「呼んでも戻ってこねぇし、確か右奥に続いてたっつってたよな?」
「あ、あぁ」
「あの肌寒い所の奥の壁が脆かった。もしかしたらそこの奥にいるかもしれねぇ」
「!確かに…急いで行こう」
ザックの珍しい起点により2人は保存室へと走り出した
.
479人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
さよならと言ったキミへ𝟸
貴方は、「ストーリー本編に作者の雑談がある/多い作品」をどう思いますか?【ア...
脱出劇の幕開けを告げる、スポットライト【選考型募集企画】【二次募集終了】
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時