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「−−何してんの?」
Aは目を開けると、最初に見たのはザックが歪な墓を自分の武器で壊そうとしているところだった
ザックは彼女が起きたことに気がつくと、そちらを見て手を止めた
「やっと起きやがったか−−見てわかんねぇのか?イライラするから墓壊そうとしてんだよ」
「はぁ…呆れた」
彼の言葉に呆れる彼女
その時、レイチェルがいないことに気づいた
「レイは?」
「アイツならあの壁ん中探しに行ったぞ」
「え!1人で!?」
「しゃーねえだろ。あの隙間じゃ俺もお前も入れねぇし」
そう言ってザックはまた墓を壊そうとする
一方Aはため息をついて身体を抱え込んだ
私、倒れちゃったんだ…迷惑かけちゃったな
だけど、あの異常な頭痛…それに何か夢を見ていたような…
「−−キサキ…約束…お墓…守るもの」
それが、私の記憶に大きく影響してるのかな
「−−何してるの?」
ふと、壁の方から声が聞こえる
「レイ…!」
レイチェルの姿があり、彼女はザックに声をかけていた
彼女の姿をみてAは立ち上がり、レイチェルを抱きしめた
「よかった…」
「A…もう大丈夫なの?」
「うん…迷惑かけちゃったね」
Aは申し訳無さそうにレイチェルに言うと、"大丈夫"と言ってザックの方に視線を戻す
その視線に気づいたザックは、さっきの質問のことだろうと思い、口を開いた
「この墓を見てるとイライラしてくんだよ。ぶっ壊してやりてえ」
「先に武器のほうが欠けちゃうよ?」
「うるせえな。わあってるよ−−それより、向こう側は何かあったのかよ」
鎌を方に担ぐと、レイチェルに問いかける
「向こうには部屋があったよ…そこには扉があったけど、閉じてて先に進めなかった…」
"鍵穴もなかったし…"とレイチェルは答える
「もしかしたら、何か仕掛けがあるのかもしれないね」
「そーかよ。じゃ、もっと探してこいよ」
「ちょっと!レイをこき使わないで!」
「いいよA…私、もう一度見てくる」
「…わかった。こっちでも探してみるよ」
Aがそう言うと、レイチェルは"ありがとう"と言って壁に向かった
その時、レイチェルがザックに振り返る
「ねえ…」
「何だよ」
「…できれば、私のお墓は壊さないで」
「…知るかよ」
ザックがぶっきら棒に答えると、レイチェルは壁の中に入っていった
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黒リンゴ - お、面白いぃぃ! サクヤ様貴方は神ですかぁぁぁぁ((殴 煩いですね。 すみません!続き待ってます!! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 7688b32a06 (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 続きを・・続きを恵んでください (2015年11月26日 18時) (レス) id: b29f2ef4df (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 進化★さん» ありがとうございます(*^_^*)Ep.2の方も更新中なので、そちらもよろしくですm(__)m (2015年10月31日 17時) (レス) id: 6a94c13df9 (このIDを非表示/違反報告)
進化★ - マジでメチャクチャ萌えました(><)特に、ザックが抱きしめてくれる所とかは、鼻からケチャップが… (2015年10月31日 17時) (レス) id: a2fedb4541 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使最高 - うわぁあああ、メッチャクチャ萌えました( ´:ω:` )2話配信されて全部見て泣いてた気持ちが少し楽になりました(´;ω;`)素晴らしい作品過ぎて評価の☆無限大につけたいぐらいです… (2015年10月13日 1時) (レス) id: d1320c0929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2015年9月9日 20時