【刀剣乱腐】百花繚乱【短中編】 (ページ3)

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朧月と藤の花弐(三日骨)※製作途中ページ3

────十分経過

────二十分経過

────三十分経過

────────一時間経過

来ない。全くと言っていい程来る気配がない。

もしかしたら、内番が有るのも忘れてお茶でも啜ってるのでは無いだろうか？

そう思うと腹が立ってきた。
こうなれば、無理矢理引っ張って来よう。よし、決めた。

そうと決まれば、早速本丸に戻ろう。
それであの爺さんのことこき使ってやるんだ。
俺は勢いのまま立ち上がり、本丸へとかけて行った。

、

｢え？三日月さん？見てないなー｣

｢三日月の爺さんか？俺っちは知らねぇなあ…｣

｢三日月殿かい？いや…見かけていないな｣

燭台切、薬研、一兄、会った刀剣男士に片っ端から声をかけるが見てないやら知らないやらそんな返答しか返って来ない。

全くどこほっつき歩いてるんだあの爺さんは………そうだ、きっと縁側で他の刀を誘ってお茶を飲んでいるのかもしれな…
｢わっ！！驚いたか！！？｣｢うわぁ…！！？｣

後ろから唐突に出てきた白い鼻眼鏡。

｢………………ああ、驚いた。｣

｢おいおい骨喰。驚いたならもっといい反応をしてくれよリアクションとやらがあってこその驚きだろう？｣

くどくどと驚きの魅力について語りながら歩み寄ってくる鶴丸にそうだと目的を思い出し、三日月をしらないか？と尋ねた

｢三日月か？内番に行くと言って出掛けてから見ていないが……もしかしてまだあってないのか｣

黙って頷く俺に鶴丸はそうか、そうかと言いながら歩み寄り、ゆっくりと口を開く

｢お前の方が三日月と長い時を共に過ごして来たではないか。検討は付かないのか？｣

ｽﾞｷﾝ

｢おっと……悪かった。お前は燃える以前の記憶が無かったな…｣

｢い、いや…大丈夫だ。気にするな。｣

そうだ、記憶が無くても明日が無くてもどうにかなる。ずっとそう言い聞かせてきたじゃないか。

「そう言って貰えると有り難い。にしても三日月の奴、今日は骨喰との内番と言って張り切って出掛けたんだが………」

しかし、俺が畑に着いた時には居なかったということは

ーーーーーーーさくちゅ