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3-3 ページ8

川沿いの祭り会場まで歩いていけば、どんどんと人が増えていく




うわあ、人多過ぎて酔いそう……




ウォ「まだ中まで入ってないけどもう無理そう?」




心配そうに私の顔を覗き込むウォルくんに申し訳なくなる




駄目、今日はちゃんとウォルくんに付き合うって決めたんだから!




『へーきだよ、人多いなって思ってただけだから』




名の知れた祭りのためか、人の多さが本当に半端ない




ウォ「はぐれそうだから俺の浴衣どこか掴んでて?」




きっと手を繋いでこないのは私があついのが嫌いなのを考慮したウォルくんの気遣い




こうゆうとこでも我慢させちゃってるんだよな、多分




あついのはやだけど、ウォルくんとならそんなの気にしないのに




こちらを振り返らず、私が人にぶつからないように前を進んでいくウォルくん




思い切って掴んでいる浴衣の袖を離してウォルくんの手をぎゅっと握れば、イキナリウォルくんが立ち止まった



『いてぇ』



きゅうに止まられたせいで思いっきり顔から背中に突っ込んだんだけど




何事…と顔をあげればくるっと振り向いて




ウォ「ちょっと急ぐ、ごめんついてきて」




『え?ってちょ、わっ』




小走りしなきゃ付いていけないスピードで引っ張られてどんどんと人ごみを抜けて行く





私から繋いだ手はいつの間にか逆に強く握られていて




混雑した場所を抜けて人の少ないところに抜けてやっとスピードが緩まった




『イキナリどうしたの……って、ウォルくん。顔見せてよ?』




チラッとだけ見えた顔は赤くなっていて、決して暑さのせいだけじゃないと悟る




なんで〜?ってにやにやしてれば、顔を浴衣の袖で隠しながら見ないで…って照れるウォル




あぁ、その仕草 どストライクです




ウォ「はながイキナリ手、繋いでくるから…




多分あのままいたらあの人ごみの中で抱き締めちゃいそうだったから」




照れながら笑うウォルくんを見て、あぁやっぱり好きだなあって




ウォ「暑い中、手繋いだりするの嫌じゃなかったの?」




だから僕自制してたんだけど…って言われ、思わず抱きつく




ウォ「えっ」




『…ウォルくんとなら、別に嫌じゃないから。」





今日くらい特別、なんていえば





『今日赤面回数多くないですか?www』




ウォ「あ〜もうやめて!」




可愛いwww

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あやの(プロフ) - 最後まで読ませて頂きました……!!!!!なんかもうこの作品読んでウォルピスさんもっと好きになりました笑 (2021年1月19日 22時) (レス) id: f37d64b2a5 (このIDを非表示/違反報告)
らー(プロフ) - 作品読ませていただきました!!続編をだしてほしいくらいとても良い話でした!! (2020年10月14日 6時) (レス) id: 3385fa8295 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - 作品、最後まで読ませていただきました!ウォルくん...やばすぎませんか。最後のプロポーズなんてめっちゃ感動しました...とっても面白かったです (2018年9月8日 17時) (レス) id: 490eb594ac (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 作品最後までよみました!素敵な作品をありがとうございます!!! (2017年8月26日 13時) (レス) id: 70c9c5a88a (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 零さん» いつもコメントありがとうございます(^^) 読みやすいって言われるのすごく嬉しいです〜! よければこちらもお付き合いください(*´ω`*) (2017年8月3日 1時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニナ | 作成日時:2017年7月23日 1時

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