【ウォルピスカーター】彼との日常【歌い手】

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撮影から帰る電車の中で腕時計を確認すれば時計の針はとっくに日付を越えていた




連日遅くまでの撮影のせいで家に帰ってもウォルくんは別部屋で作業をしていたりで、ここ数日は彼の寝顔しかみていない




それでも私が家に帰れば



「遅くまでお疲れ様！」



と一言だけ書かれたメモが机の上に置かれていて、それだけで１日の疲れを飛ばしてくれる



それでも今日はいつもよりも少しだけ早く帰れたかもしれない、運良くウォルくんに会えるかも




なんて思いながら部屋の鍵を開けて気付いた




『今日の夜は出かけるっていってたじゃん…』




勝手に期待していたぶん虚しさは大きくて、そのまま鞄も放り投げてソファにダイブした



寂しい、な




そこそこ長い間付き合っていてお互い思ったことはズバズバと言うくせに、いざという時に甘えることができないのが私たちの悪いところ




お互いにそれを分かっているのに、２人とも性格上どうしても照れ隠しでふざけてしまうからここ最近で甘い雰囲気になったのなんていつだったんだろう




友達に相談すれば「アホなの？」と呆れられる始末だ



ああ、お風呂はいらなきゃ、明日の準備しなきゃ、



やらないといけないことは沢山あるのに体を動かすのが面倒くさい



なんて思っていれば部屋にインターホンが響いた

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