初めての朝 ページ5
目覚ましを３つ止めて
サイドテーブルに置いておいた眼鏡をかけて、よたよたとリビングへ行く。
キッチンに常備してあるミネラルウォーターを１本とって
まずは軽く口を漱いでから、ゴキュゴキュとそれを飲み干す。
昨日、とりあえず・・とリビングに置いたままにしたゲージに目をやると
しょーさんが丸まって眠っているのが見えた。
『ひゅるるるる〜・・すぴぃぃぃー・・ひゅるるるる〜・・すぴぃぃぃー』
昨日、飲んだせいか鼾が聞こえてきて
『・・ふごっ！』
息が詰まったんだか、なんなんだか『ふごっ！』って息みたいのと一緒に
もそりとしょーさんが起き上った。
「・・ぶっ(( 。＞艸＜)-3」
思わず噴き出したのは
しょーさんの顔の頬袋？のあたりの毛が、思い切り重力に逆らっていたからだ。
右は思い切り重力に逆らっているのに、左は重力に応じて下がってて
(リスでも寝癖つくんだー・・)
変なことに感心したけど
やっぱ、このまま放っておくのも可哀想に思えた。
「おいで」
初めてゲージの扉を開けて手をいれて
まだ寝ぼけ眼でぽんやりしているしょーさんをそっと掴んで外に出す。
TVなんかで見るイメージでは、可愛い顔して俊敏・・だったけど。
寝起きのせいか、俺の手の中に収まったまんまでジッとこっちを見てくる。
「風呂入ってみるか？」
艶々な毛を撫でながら言うと、キョトンとした顔をしたけど
暴れもしなかったので、そのまま脱衣所へ連れて行ってみた。
洗面台にしょーさんを降ろすと、ちょっと警戒するように周囲をキョロキョロと見回すから
「大丈夫だよ」
そう声をかけたら
『(そう？)』
そんな顔で俺をみた。
「くっ///」
やべー。これハマるかも！すっげー可愛くねぇかコレ？！
パパっと寝間着替わりのTシャツと短パンを脱いで洗濯機へ放りこみ
そっとしょーさんを掴んで浴室へ入る。
水とか、ジャーっと出したら驚くんだろーなとは思ったから
まずは、なるべくシャワーから遠い湯船の縁にしょーさんを置いて
シャワーヘッドを床に近づけてお湯を出す。
『(てしてしてしてしっ)ヽ(｀Д´#)ﾉ』
びっくりさせない最善の策を取ったつもりだったけど、やっぱり音に驚いたようで
しょーさんが背中をびったり壁にくっつけて抗議の足踏みをする。
「大丈夫だって(笑)」
適温のお湯を洗面器にうすーーーーく張ってやって
壁に張り付いてるしょーさんを掴んだら
『(ひぃ(*_*)！！)』
そんな声が聞こえた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1038人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
扇(プロフ) - 神山龍平さん» こちらにも、ありがとうございます！ゆるゆるほわほわな幸せな日常を描いていきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします！ (2015年10月18日 16時) (
レス) id: 7f423f41ed (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - ゆうさん» 面白いですか？ありがとうございます！ふわふわでゆるゆるな日常です＾＾２でも楽しく書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2015年10月18日 16時) (レス) id: 7f423f41ed (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - とおこさん» とにかく可愛い帝王を目指しております（笑）しょーさんの行動に皆で癒されたい〜＾＾「あぁ・・」な残念さも、たまらんくなるくらい愛しいしょーさんと５人の楽しい日常、２でも書いていきますので、どうぞよろしくお願いします＾＾ (2015年10月18日 16時) (レス) id: 7f423f41ed (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - ジーナさん» お見合い、風と共に去って行きました〜（笑）２でも帝王しょーさんとゆかいな仲間たちのほわほわな日常を描いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2015年10月18日 16時) (レス) id: 7f423f41ed (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - もも＠さん» そうそう、オンナもメスもいらないのです（笑）２でも帝王と５人の幸せな日々を描いていきたいと思っています(^^♪これからもよろしくお願いいたします！ (2015年10月18日 16時) (レス) id: 7f423f41ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
