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意識を取り戻し入院生活3日目。
「…あの、これは一体どういう状況なんでしょう？」
Aの入院している病室。
ベッドの上に座るA。
その横には椅子に座りリンゴを綺麗に剥いている三ツ谷。
そして窓際を見ればマイキーとドラケンがソファに腰掛けテレビを見ながらお菓子を食べていた。
その他にも、ベランダに備え付けてあるテーブルを挟みエマとヒナタが女子トークを。
千冬と武道は気まずそうにしているもちゃっかりソファに腰掛け差し入れのケーキを頬張っていた。
「ほら、A林檎剥けたぞ。…どうだ？今日はうさちゃんだ。」
使い捨てのお皿に可愛らしく置かれるうさぎの耳をした林檎たち。
うさちゃんだ、と満面の笑みで言う三ツ谷に違う意味でときめいていた。
(う、うさちゃんだなんて…っ可愛いすぎますわ…っ！)
あの日、恋人同士になった日から一変、三ツ谷の態度がゴロッと変わった気がするA。
側から見ればそう変わってはいないが、まぁ三ツ谷が一段とデレデレになったな。と何処か納得し、今に至る。
今日も誘ったつもりはないが、何せ大きすぎる個室に備えられた備品達は中学生の彼らにとっては寛ぐには贅沢すぎる場所だった。
必然と皆がこの場所に集まり、気づけばあの日から彼らの談話室へと様変わりしていた。
「おっ！三ツ谷〜。林檎剥けたー？一個ちょーだい」
いつのまにかひょっこり顔を出すマイキー。
Aの手に置かれた皿から一つ掴むとそのままパクリと食べる。
「んめぇーっ！なぁなぁまだねーの？！」
「あ！おいマイキー！それはAんだよ！お前はこっち！」
「それ剥けてねーじゃん！オレも食いたかったんだよ。今日のうさちゃん♡」
「は…はぁ？！」
「お前、デレデレしすぎ♡しかもうさちゃんて♡」
「う、うるせーっ！！！」
「うわっ！三ツ谷がキレた！ケンチーン！！」
逃げ回るマイキーを顔を真っ赤にして追いかけ回す。
そんなそんな二人に巻き込まれる武道。
呆れながらも止めはしないドラケンに千冬。
何事かとエマとヒナタもベランダの窓から此方を凝視する。
そんな光景にAは嬉しそうに微笑んでいた。
(…いいなぁ。ーーあんなに楽しそうで。見てる此方まで幸せな気持ちになれる。)
「…あれ、どうしたの？A」
「…え？」
不思議そうに此方を見るマイキー。
気づけば三ツ谷が目の前に来て心配そうに顔色を伺い頬にそっと触れる。
「…傷が痛むか？」
その言葉に自分が泣いていることに気づいた
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咲乃(プロフ) - ひー(比古)さん» ありがとうございます！続編は甘々頑張ろうと思ってます。どうぞ完結までお付き合いください…。 (2021年10月5日 22時) (
レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - タカちゃんの意地悪なスイッチがぁぁぁ！！ニヤニヤ過ぎる (2021年10月5日 0時) (レス) @page49 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 累さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります。 (2021年8月23日 0時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品一気に読ませて頂きました。設定も面白いですし、話の内容もシリアスから胸キュンまであってとても面白いです。頑張ってください。 (2021年8月22日 13時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 真菜瀬さん» ありがとうございます！更新頑張ります。 (2021年8月17日 19時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲乃 | 作成日時：2021年8月17日 0時
