家族がほしくて、寂しくて 【HQ】【マフィアパロ】

１話 ページ1

小さい頃から、家族というものがよく分からなかった




父を名乗る男は、毎日のように多くの情報を集めさせようとした




男「お前の力を、父さんのために使っておくれ？」




母を名乗る女は、毎日のように多くの人を殺させようとした




女「ママを困らせる輩を、皆殺してちょうだい？」




本当の両親ではない、そんなことすぐに分かった




だけど、どうしても人の温かさを感じたかった




どんなに仕事をして、お金がたまっても




胸に穴が開いたような感覚が消えることはない




今日も、、一人で寂しいんだ。




＿＿＿とあるオークション会場





その会場では、普段表には出ないような品が出されていた




司会者の合図と共に、客たちは値段を大声で叫ぶ




そんな客たちの声が響く中、一人の人物は面倒そうに頬杖をつき




その光景をボーッと眺めていた。




時雨「、、めんどくさい」




そう言って、そろそろ出ようかとも考えていた




そもそも、今回参加したのはただ時間を潰そうと思ったから




それ以外の何でもない、とくに目当ての品があるわけでも、、と




そう思った次の瞬間、司会者の言葉に反応した




司会者「次はなんと、、若い男４人です！」





時雨「、、、は？」

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