第144話 ページ3
実は密かに憧れていた、コナン君と哀ちゃんもしくは平次君間のミステリアスな
会話を現在している事に、脳内が踊るポンポコリン状態な私。
役得ってこういう事か成程ね!
…え、空気を読め?私がそんな事をするタマだとお思いで??
っていうか皆こういうの嬉しいとか思わないの嘘でしょ、私は全身全霊で狂喜乱舞やで!!
□□□
やがて、闇夜の森に溶け込む大きな洋館に到着した。家主のお財布事情が一目でわかる程の
大きさを誇る豪邸である。ここが例の事件現場らしい。
「うわっ!!こいつはひでーな…」
そして中に足を踏み入れ、その様子を見たおっちゃんが顔を歪める。平次君も続いて言った。
「家ん中メチャクチャやんか…」
――洋館の中は、台風が丸ごと入って暴れたんじゃなかろうか、と思う程の酷い惨状だったのだ。
棚や机や椅子などの家具、花瓶や壁に立てかけてあっただろう絵画や写真、挙句の果てにはガラス窓までもが、兎に角徹底的に破壊されている。家具の残骸やガラスの破片が床一面に広がっていた。
歩くたびに何かしらの物体を踏む事になり、足の踏み場もないとはこの事かと呑気に思う。
勿論人間の仕業なんだろうが到底そうとは思えないその有様に、皆揃って絶句した。
「部屋は、坊ちゃんの意志を酌んで事件当時のままにしてありますので…」
私たちにそう説明してくれたのは先程交番で会ったお巡りさん、城山数馬さん(46)だ。
『坊ちゃんってだぁれ?』
「1年前の事件の夜、親戚の家に行っていて難を逃れた大樹坊ちゃんですよ…」
呟くように言う彼の目線の先には、無事だったのか後から置かれたのか、兎に角無傷の1つの写真立てがあった。皆で覗き込んでみる。
これはどうやら家族写真の様だ。ぽっちゃり体系の優しそうな髭の男性と彼と同じ年ぐらいの女性、
2人の前には眉毛の太い小学低学年とみられる男児、後ろには頬のソバカスが特徴的な眼鏡をかけた高校生くらいの青年の4人が写っていて、それぞれ幸せそうに微笑んでいる。
そしてその男児の顔には見覚えがあった。
「コイツ、村役場で工藤の事を嘘つき呼ばわりしとったボウズやんけ!」
『ふーん…身元確認、っと』
「怖い事ゆーなや、頼むからやめェ…」
『はーい』
呟いた言葉はどうやら聞かれてしまったらしく、凍りついた顔の平次君に窘められた。
ちぇっ、もう少し遊んでやりたかったんだけどなぁ〜
…まぁ、彼に免じて許してやっか
と思っていると、和葉ちゃんが城山警官に聞く。
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立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» そうなんですよ、とりあえずそこまで行かないと純黒のメドが立たないんです(白目)おおお、温かいお言葉ありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願いします!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» 目標安室さんなんですねw飽きるなんてとんでもないです!これからも楽しく読ませてもらいます (2016年8月12日 7時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» はい、色んなキャラが出ますよ〜!とりあえず目標は安室さんなんですが、そこまで果たして続くのか。そして読者さんは飽きずにいてくださるのか…。おお、その絡みが好きですか!うーん、でも彼が新一の姿なのは今回以外はロンドンだけですねぇ…。あ、映画があった! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - これから先進んでいくに連れ他の色んなキャラとの交流も増えますよね!あとトーカちゃんと新一のからみ、大好きなのでもっと増えることを願ってます! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - 紅葉さん» ホント笑えないですよね…コナンはどこまで続くんだろう…早く全カップルがくっついてほしいなー。私の願望は新蘭と平和カップルが其々キスしてるところを見る事です(断言)男の子2人は何気にキス上手そう、早く来ないかな〜。え?書かない?言わせねェよ(超笑顔) (2016年8月10日 22時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
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