あなたに興味なんて…ない、 (ページ38)

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1週間が経つのなんて、あまりにも早かった。

日勤をこなしたあと、仮眠室で2,3時間仮眠を取ったあと、そのまま夜勤にでる。
過酷なものであるのは確かではあったが、看護師不足の前にそれ以外の方法はなかった。

そんな毎日を過ごす間に疲れを感じなくなっていた。

1週間が経ったその日の回診はソンベが担当医師だった。

「A、本当に大丈夫か？さすがにちゃんと休むべきだぞ。俺から師長に1日ぐらい休みもらえるように頼むぞ。」

回診が終わって、回診車に備品を補充しているとカルテの入力を終えたソンベが隣にやってきてそう言った。

『ありがと、でも大丈夫だよ。明日1日休みだし、今日は日勤で上がれるから。』

そう、ちょうど明日久々の公休で、それに加えて朝の申し送りで師長が日勤が終わったら上がっていいと言われていたのだった。
だから今日はなんだか身体が軽かった。

「そっか、それならいいけど。俺も今日は早くに上がれそうだから家まで送ってくよ。」

『やった。じゃあ久々にご飯食べに行こうよ。』

そうして少し何気ない会話をしながら補充をしていると、備品が足りないことに気がついた。

『下に取りに行かないと。』

「じゃ、俺も途中まで一緒に行くかな。」

私が勤める心臓外科は9階。
備品庫は1階。
ソンベが基本的にいる医局は3階。

『うん。面倒だから階段で行っちゃおうかな。』

「下に行くなら別に階段でいいな」

ソンベとナースステーションをでて、無駄に待たされる業務用のエレベーターを通りすぎ、階段に向かった。

しかし、事故が起こったのはそのときだった。

久々に身軽に感じていた身体で階段に足を踏み出した瞬間、視界が歪んだと思うとそのまま足を踏み外し、踊り場まで一気に落ちていた。

「Aっ！！！」

緊迫した形相で階段を駆け下りて来るソンベの姿が一気に赤く染まった。
鉄のような匂いを感じてやっと頭から血を流していたことに気が付いた。

病院ということもあってか、基本的に1階毎の天井が高いため、途中の踊り場に落ちたとはいえそこそこの落差があったのは確かだった。

視界がどんどん赤く染まっていくにつれて意識は遠のいていった。

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お久しぶりです！
作者のミルキーです

やっと更新することができました！
大学に入学以来、怒涛の日々で更新ができていませんでした！

これからも忙しい日々には変わりませんが、少しずつ頑張るので応援お願いします！