あなたに興味なんて…ない、 (ページ28)

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なんだかんだ調整を終えて部屋に戻ると、ジミンはまだ眠っていた。

点滴も全部なくなっていたので、起こさないようにしながらジミンの腕から針を抜き、点滴袋も取ってゴミ箱に捨てる。

点滴のおかげか、ジミンの呼吸は朝より落ち着いていた。

『はぁ〜。』

朝からなんだかんだ動きっぱなしで、疲れた。

ジミンに関してはもう大きな心配はいらないだろう。
でも、さっき新たな問題が浮上した。

いろんな調整を終えて、最後に師長のもとに、報告に行ったときのことだった。

「A、ごめん、私、急に明日から出張が入っちゃって、明日から5日いないんだよね。」

『5日もですか？！』

師長室に入って早々にそんなことを言われて、声を上げずにはいられなかった。

「そうなのよ。私もついさっき言われて、同じ反応しちゃったわよ。」

そう言って、師長は大きくため息をついた。

「しばらく泊まりでお願いしなくちゃいけなくなるんだけど、ちゃんと全部が終わったらその分の休み入れるから、お願いできるかしら？」

師長にお願いされれば断ることはできないし、それに、通常業務より仕事は断然少ないから問題もない。

『はい。わかりました。』

今日から1週間近くの泊まり。
まあ、寝る時間は取れるだろうし、仮眠程度に寝ることさえできれば問題はない。

ただ問題なのは、変えの服が2日分しかないこと。

今、ジミンは寝ているし、この隙に家に帰ってしまって服だけ取ってくるか、でも、こういうときに限って、ジミンはいつも目を覚ます。

まあいっか、とりあえず行動あるのみだな。

静かに立ち上がり、素早くドアまで行き、そっとドアを開ける。

ジミンが目を覚ます気配はない。

スッと外にでて、静かにドアを閉める。

無事に脱出ができて、思わずホッと息を吐く。

でも、ジミンとの約束を破ってしまうことに少し罪悪感を感じ、できる限り早く帰ってこようと決め、病院を出た。