あなたに興味なんて…ない、 (ページ29)

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病院から自宅までは車で20分程度。

こういうときのために、変えの服はクローゼットの中にまとめてあった。

それを素早く取り出し、過去最速の30分で病院へ戻ってきた。

ジミンの部屋に戻ると、ジミンはまだ眠っていた。

それを確認し、またホッと胸をなでおろし、またジミンの方を見ると、

「……。」

ジミンが、パッチリと目を覚してこちらを見ていた。

『あっ、起きたの？』

これは一体いつから起きていたのだろうか、そう思いつつも、動揺をうまく隠しながら聞いた。

「……なんで家帰ったの？」

すごく不機嫌そうな目でこちらを見つめるジミン。
動揺が表に出ていないか、とても心配になったけど、いつもどうりの笑顔で答える。

『私が？』

「ヌナしかいないでしょ、」

と、冷たく言い放つジミン。
これは、ホントにいつから起きていたのだろうか。

「帰らないって約束だったよね？なんで帰ったの？俺が寝てると思ったから？」

感情を読み取ることのできない表情で、淡々と問うてくるジミン。

その様子に思わず、固まってしまう。

『……師長が突然出張が入ったって言うから、色々と話していただけだよ。』

とっさについた嘘だけど、完全に嘘ってわけでもない。

「今のうちにって、1回戻ってきたとき言ってたでしょ。それに、さっきも俺が寝てるの見てホッとしてた。まあ起きてたけど、」

『………。』