すとーんずのおんなのこ (ページ8)

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寝不足のまま学校に行き、なんとか６限まで乗り切った。

疲れてるけどこれから樹くんと会えると思うとそんな疲れも飛ぶような気がする。

A授業終わったよー!
A今から渋谷向かうね
Juriおつかれー
Juri待ってるな

電車で渋谷まで行き、樹くんが待っているカフェへと入る。

そこには真剣な顔をしてスマホを耳に当てている樹くんと、コーヒーを飲んでいる松村さんがいた。

どうしようかと入り口付近で悩んでいると松村さんと目が合った。あまりにもわたしの顔をジッと見つめるもんだから思わず下を向いてしまった。

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田中「あ！Aー！」

「お待たせー。」

田中「そんな入り口いないで入ってくればよかったのに。」

「だって樹くん電話してたし……」

それに松村さん怖かったし、なんて言えないけど。

松村「じゃあ樹。またあとで。」

田中「おう、北斗ありがとなー。」

松村「桜木さんも。樹と楽しんできて。」

「は、はい！ありがと、ございます。」

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いきなり松村さんに話しかけられたから驚いてカミカミになってしまった。

なんで突然……？

でもすこし距離が縮まったんじゃないかって気がしてすごくうれしかった。

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田中「じゃあ俺らも行きますか。」

「うん！」

こうしてわたしと樹くんの買い物がスタートした。