蝶柄の着物が似合う君 5 【坂田銀時】

冷蔵庫の様に私の心もからっぽ ページ13

Aside




｢あの2人クリスマス一緒に過ごすのかな｣


総｢そうかもねｨ｣


新八くんには車で送ってもらうなんて

言ったがそんな訳もなく総悟くんが

歩きで送ってくれてる




｢ごめんねこんな夜遅くに｣

総｢ま､今度俺の仕事代わりにするこった｣

｢それはやだから団子1本奢り｣

総｢しょうがねえな｣









ぽつ､ぽつとゆっくり会話をしながら

歩いてるといつの間にか万事屋に着いた






｢ありがとね､気を付けて帰ってね｣


こんな遅くに1人なんていくら総悟くんでも

心配なのでなんとなく頭を撫でた



総｢へーへー､じゃーなA｣



少しだけ笑って屯所の方に帰ってった




そんな笑った顔も可愛かったり









万事屋に続く階段を登って玄関のドアを

音を立てないようにそっと開けて居間に入る







そこにはソファで寝る銀ちゃんの姿



パジャマは着てるからお風呂には入ったらしい






寝室から銀ちゃんの毛布を持ってきて

そっと銀ちゃんの体にかけて

お風呂に入った









そのあと寝室に行って寝ようとしたけど

今日の出来事が頭から離れない





一睡も寝れないまま夜が明けてしまった


※22日




(5時半か...)



まったく寝れる気がしなかったから

早めに朝食を作ることにした




(つっても食材が無いんだよなぁ)



冷蔵庫はほぼ空っぽ




着物に着替えて財布を片手に24時間営業

のスーパーへ向かった





(肉じゃが作ってみようかな)







じゃがいもとか人参とか肉じゃがの材料

をカゴに入れて会計を済ませた









万事屋に戻り2度目の優しくドアを開ける仕草




やっぱり銀ちゃんと神楽ちゃんは寝ていた






時間は6:08




炊飯器の予約スイッチを押してから


キッチンの棚に何故かあった料理本

の肉じゃがのページを開く





失敗しないように慎重に作っていく









(...お､初めてにしてはいいんじゃない？)





肉じゃがも作り終わって味噌汁を作る

準備にとりかかる





あとは味噌をとくだけ_________


そんな時に玄関が開く音が




新｢Aちゃんおはよう､ってあれ？
肉じゃが？｣

｢うん､今日早く起きちゃってさ｣




寝てないなんて言ったら心配させてしまう






新｢手伝うよ､何すればいい？｣

｢んーじゃ味噌といてくれる？｣
私卵焼き作るから､と言うとりょーかい

とすんなり了承してくれた









すぐに作り終わって炊飯器もぴーっと

音を立てた

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