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花見 ページ1
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「ふあぁ」
チュンチュン、と鳥のさえずる声が窓の外から聞こえる。
ゆったりとした心地よい風に、俺は薄っすら開けた目を再び閉じてしまえと寝返りを打とうとした。
が、温かい日の光を冷たく反射させる何かが、カチャリと音を立てて額に当てがわれ、俺は鬱陶しく思いながらもゆっくりと目を開けた。
「早く起きねーと俺のCZ75が火を噴くぞ」
「う、うわあ！！！」
そう、俺の朝に優雅さなんてものは微塵もないのだ。一年も前から。
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続く
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作者名：咲原 柚乃 | 作成日時：2020年5月15日 16時
