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章大に内緒で来てしまった。
名古屋最終日…。
なんとか取れたチケットを握りしめ
関ジャニ∞の安田章大に会いに来た。
始まった…
目をキラキラさせながら歌う彼に
安心…したのか涙溢れた。
まわりは盛り上がって立ち上がっているのに
一人、タオルに顔を埋めていた。
一瞬…目が合った気がした。
まさかっと思っていたら
私のネックレスを触ってくれた。
最後は涙を見せた章大。
私はライブが終わっても動けずにいた。
いつもの章大は大好きだし
彼の事なら何でも分かる。
ステージに立つ章大は…少し遠くに感じた。
そして…
生で感じたeighterさん達の熱量に
罪悪感さえ感じてしまった。
こんな予定のはずじゃなかったのに。
ほとんどのお客さんは会場から出て行った事に
私は全然気付いていなかった。
？「すいません、お姉さん？大丈夫ですか？」
警備の人に声をかけられたと思った。
「あっ、すいません！！
すぐ出ます。」
立ち上がった瞬間に私の大好きな匂いに
包まれた。
安「なーんで教えてくれへんかったん？
僕が見つけられへんかったらどうしたんよ。
どうやった？ライブ…。」
「…ごめん。
心配して来たんじゃないよ。
見てみたかったの。
関ジャニ∞の安田章大を…。
やっぱりカッコ良かったよ。
カッコ良すぎだょ…グスッ…バカッ…」
安「ふふっ、ありがとう。
ここじゃアレやからあっち行こう。」
手を引かれ連れて来られたのは
舞台袖の倉庫みたいなところ…。
カーテン一枚の向こうにはスタッフさんが
忙しなく働いている。
「んんっ、しょ…ぅた…」
安「声出したらあかんよ。」
章大はライブ後で身体が火照っていた。
重なる唇も熱く、溶けてしまいそうだった。
安「ん〜離したないなぁ…。
でも、もう行かな。
ココ、僕なホテルやからロビーにおって。
続きはそこでな。」
裏口までコッソリ連れていってもらい
会場を後にした。
言われた通りホテルのロビーの端っこで
待った。
しばらくして、男の人に声をかけられた。
マ「Aさんですか？
僕、マネージャーの安藤です。
部屋までご案内します。」
「あっ、すいません。」
後ろを着いて行く。
部屋の前まで来て“見つからないように”と
一言告げてから行ってしまった。
緊張しながらチャイムを鳴らす。
少し開いた隙間から手が伸びて来て
部屋に引き込まれる。
そしてすぐに降り注がれた
甘くて熱いキスの嵐…。
何も考えず、ただ夢中になっていた。
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作者名：すばくら | 作成日時：2019年7月3日 5時
