君しかいらない (ページ30)

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章大に唇を食べられているみたい…。

わざと音を立てながら繰り返す
その快感に私は立っていられなくなってきた。

「章大っ、ストップ…んんっ…」

そのまま舌を絡ませなが
ベッドに押し倒されてしまった。

それでもやまない彼のキスに
もう…意識すら薄れそうになる。

やっと離れた唇は…

だんだんと下に降りて行き
いつの間に脱がされたのか下着姿になっていた
私の…鎖骨ら辺で止まった。

安「ごめん、夢中になりすぎた。」

彼はちょこんと座り、私の両手を引き
ぎゅーってした。

安「来てくれてありがとう。
嬉しすぎて暴走してもうた。

今日、どこ泊まるん？」

乱れた私の服を直しながら
いきなり普通に戻った彼に少し戸惑う。

「弾丸だったから、ホテルはとってないの。
満喫とかに泊まろうかと思って。」

安「なら、ここ泊まり。
連絡入れとくから…。」

「でも、誰かにバレたら…。」

安「大丈夫…。
なんや今日は、離れたないねん…。」

甘える章大を一人にできないと
自分に言い訳して、そのまま章大の部屋に
泊まった。

朝…

始発が動き出した頃私はコッソリ
帰ろうと章大の腕の中から抜け出した。

安「帰るん？」

まだ眠そうな章大が呟く。

「ごめん、起こしちゃった？
始発…動いてるの思うから行くね。」

安「おん、僕ん家おってな。
気を付けて…家着いたら連絡してな。」

「分かった…。
もう少し寝なね…。」

別れ際にキスをし、コッソリ
ホテルを抜け出す。

名古屋のライブも無事に終わり
章大と少し休めるはず…。

次のライブまでしばらく空くから
しっかりサポートせねば…。

最寄りの駅に着いてから
スーパーに寄り、大量の食材を
買い込んだ。

章大が帰宅したのは夕方で
帰って来てからも…ずっと甘えたさん。

何かあったのかな？

でも、こうゆう時は彼から話してくれるのを
待つ…。

私達はいつもそうだから。

夕飯も済んで、お風呂の準備中…

安「一緒に入ろう！」

半ば強制的に脱衣場まで連行された。

「ちょ、自分で脱げるよっ！」

すでにスッポンポンな彼は
私の服まで脱がしてくる。

浴槽に逃げ込めば後ろから捕まった。

そして…ゆっくり話し出した。

渋谷さんがいない…

ライブの事を。