検索窓
今日:9 hit、昨日:18 hit、合計:76,410 hit

11 うまく伝えられない ページ12

「おじいちゃん…ありがとう」

唐突にイレブンがそう呟いた


「…っ‼」
そして辺りを見渡して愕然とした


どうやら今気づいたみたい…



「お前が捕まった時に、デルカダールの
兵士が焼き払ったんだろうぜ…」
「そっ…か…やっぱりそうだったんだ…」


背中を向けたイレブンの表情は
私達の角度ではわからなかった…


「そういや…お前がだんまりしてた時
お前のアザと木に巻き付いた根っこが
光ってたが…何か見えたのか?」



「…うん、見えたよ…10年前の…
僕の祖父がまだ居た頃のイシの村を…」
「……そっか…」



「おじいちゃん…今の僕にすぐ気づいて
くれてさ…それで…イシの大滝にある
三角岩の前を掘ってみなさいって…」


「イシの大滝…?」

「村を出て東に行ったらすぐだよ」

「なるほどな…じゃあその
イシの大滝に行ってみようぜ」

「うん、そうね」


私とカミュは歩き出したが、イレブンは
ずっと立ち尽くしたままだった…



「イレブン………」

「…つらいのはわかるがここにいても
何も始まらない…行くぞイレブン」

「うん…カミュ…アリア…ごめん」

そんなに自分を責めないでほしい…



「謝ることないよ、どんな時でも
私達はあなたの味方だから…」


こんなことしか言えない自分が腹立たしい




「…うん、っく…っ…ありがとう…」


ああ…笑って欲しかったのに
結局泣かせてしまった…

お願いだから泣かないで…
こっちまで辛くなっちゃうよ…

12 真実を知る瞬間→←10 叩きつけられた現実



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
設定タグ:ドラクエ11 , カミュ , 女主   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サクキラネ(プロフ) - 桃さん» 自分の中でカミュはどんな状況で何をするべきかをしっかり決断できる頼もしい存在という印象なのでそれを意識して書いていました。気づいてくれて嬉しいです!これからも頑張ります! (2017年11月13日 19時) (レス) id: b1266c93c1 (このIDを非表示/違反報告)
- 甘さと優しさを履き違えないカミュの強さ(覚悟)があの言葉から感じられて、なんだか凄く響きました。私の勝手な解釈ですいません(笑) 本当に大好きなお話なのでこれからも楽しみにしていますね♪ (2017年11月13日 10時) (レス) id: 8011a5496f (このIDを非表示/違反報告)
サクキラネ(プロフ) - 桃さん» 自分自身が考えたセリフにこんな嬉しい褒め言葉をもらえるとは思いませんでした!またミスや誤字脱字などありましたらぜひぜひよろしくお願いします! (2017年11月9日 20時) (レス) id: b1266c93c1 (このIDを非表示/違反報告)
- どういたしまして^^いつも楽しく読ませていただいてます♪特に神殿でのカミュの『次はもう〜』の言葉が印象的ですごく好きです!これからも応援しています(*^□^*) (2017年11月9日 17時) (レス) id: 8011a5496f (このIDを非表示/違反報告)
サクキラネ(プロフ) - 桃さん» 訂正ありがとうございます!かなり大事なシーンなのにミスしてすみませんでした! (2017年11月9日 6時) (レス) id: b1266c93c1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サクキラネ | 作成日時:2017年10月22日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。