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丁寧に畳んだ先生のパーカーと、
少しのクッキーが入ってる紙袋をバレないように机の中に入れた
SHRの始まりのチャイムがなると同時に入る先生
寝癖が少しついてて、その姿が可愛くて
目にはクマができていた
胸の鼓動がまた早くなって
苦しいくらいに好きな気持ちが止まんなくて
慎太郎「セーフ！！」
亮平「アウトだよ！」
遅れてきた森本くんとボケにもちゃんと突っ込んでるのに、どこが元気はなかった
少しのボケを先生にかまして、私の隣にドカって腰を下ろす
その席は、普段誰もいない空白の席だった
亮平「慎太郎、そこじゃないだろ」
呆れながら注意する先生も、
少し苦しそうな顔をする先生も愛おしかった
『俺、夏輝ちゃんの隣がいいんだけど〜』
なんて愚痴を言いながら、元の席に戻って言った
慎太郎「夏輝ちゃんの隣くらい良いじゃん。阿部ちゃん先生、いいでしょ」
亮平「ダぁメ」
慎太郎「あっ！分かった、阿部ちゃん先生も夏輝ちゃんの隣がいいんだ！」
自分の席に座った森本くんは変化な解釈をし始める
クラスのムードメーカー的存在の森本くんが言うと、みんなも調子に乗り始めて
なんか少し、イラついた
イラついた理由なんて分かってはいるけど、分かりたくなくて
亮平「こーら！慎太郎、ほんとに居残りにさせるよ？」
いつもと違う笑みを森本くんに見せれば、
『ごめんなさぁい』なんて言ってみんなを黙らせる
その間に先生と目が合って、『ごめんね？』って口パクで伝えられたことはみんなには内緒だ
もちろん、友達で親友である莉奈にも
先生の話が終わって、また長い一日が始まる
私の目の前の席に座った莉奈と、その隣に座る田中くん
私の隣は、森本くんで
莉奈「夏輝…………」
少し苦しそうに私の名前を莉奈が呼んでいた
それを無視して、わざと明るい振りをする
最近は、そうすることが増えてきた
でないと、ほんの少しでも気を緩めちゃったら私が先生のことを好きなのがバレちゃうから
まだ、半歩譲って莉奈は良しとしよう
でも、森本くんや田中くんは？
私の恋心を知ったところで、仲良くはしなくなるだろう
そう考えると、先生と離れるよりも友達がいなくなる方が辛くて
「冬休み、みんなで天体観測しない？」
わざと明るく振舞って、自分自身を元気づけるんだ
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
