twenty six ページ27
色々な話を病院の先生がしてくれて
でも、私の耳には上手く届かなかった
親御さん、という代わりの先生が真剣に話を聞いていて
時々、苦しそうな表情に変わっていくから
その、真剣な表情を見る度に、胸が締め付けられた
帰りの車内も、特にこれと言った会話をしなかった
もちろん、私の家に帰るのではなく、まだ授業を行っている学校へ戻る
それは、私自身が頼んだことであった
先生の車をおりて、ゆっくりと歩く
私の背中をずっと先生が支えてくれていて
また体温が上昇した気がした
亮平「ちょっとまっててね」
そう告げると、職員室の方へと走っていった
廊下は走っちゃダメだった気が…………
なんて思いながら、先生が私の元へと来るのをひたすら待った
いつしか、左手の痛さよりも、胸の方が痛くなった
付き合ってる訳でもないが、もし、私の前から先生が二度と姿を表さなくなったら……？
なんて考えると、胸が締め付けられた
休憩時間だとはいえ、先生たちがいるこの校舎は静か
まるで、人がいない廃校のような静けさ
誰かの足音がして、俯いていた顔を上げると息を切らした先生が立っていた
亮平「ごめんね、行こ」
小さく頷いて、またゆっくりと歩き出した
先生より歩くペースが遅い私
そのペースに合わせるようにして、先生が歩幅を合わせてくれる
そんな些細なことにも、私の胸は激しく締め付けられた
先生と一緒に教室に入って、自分の席まで歩く
亮平「大丈夫？何かあったら言ってね」
「分かりました」
些細な会話を残して、職員室へと戻る先生の背中をただ見つめていた
授業中だというのに、隣の席の永瀬くんは私に話しかける
廉「大丈夫だった？ごめんな、すぐに気付けられへんくて」
このことに関しては、誰も悪くない
それなのに、律儀にちゃんと謝る永瀬くんは、きっと好感度が高いのだろう
あの時の喧嘩がちゃんとおさまっているかどうかが気になった
少し眠たい国語の授業を耳に入れながら、窓の外の風景を見つめていた
廉「なぁ、佐久間。プリント書こうか？」
「うん、書いてくれたら嬉しい」
それだけを言って、プリントを手渡す
そしてまた、外の風景を眺めた
今日の私はどうかしてる
そんなことを考えながら、決して変わらない風景を眺めていた
放課後
莉奈はバイトに行って、
森本くんも樹くんも2人だけで話したいことがあるから先帰る、なんて言われて
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
