【銀魂】ア オ ハ ル。【沖田総悟】

真っ赤 ページ17

こうなったら待ち受けに
している理由を聞こう…




あたしは開き直って自分のスマホを取り出し
待ち受け画面を沖田に見せた




「…ガチャピン」




『うんガチャピン、可愛いでしょ？』





『沖田は何にしてる？』





「……え？何が？ガチャピン？」




『ううん、』




「俺はやっぱシュレック派かなー」




『いやだから待ち受け、』





「…え？誰の？」





『…え？君の』





「…………。」





また静かになった、よほど待ち受けを
見られたくないらしい





ブーッ




すると沖田のスマホに着信音




どうやら土方くんからのようだ




一通りなにかを話して最後に死ね土方
と言って電話を切った




そうすると必然的に待ち受け画面が…




『…あっ、』




「…？、あっ」





バッチリ沖田の待ち受け画面である
パンダのスタンプを付けたあたしの
自撮りが見えた





「『……………。』」





『……おおっとお？』









「…………あの、…これはその…









…………間違えた。」









思わず吹き出してしまった





『ははははっ、何よ間違えたって
たしかに常日頃からパンダみたいって
言われるけども！』




そうこうしているうちにあたしの家に
着いた





『あ、着いた…じゃあね沖田』




「んん？え、お、おう」




ガチャ



玄関の扉を開けて中に入ろうとした瞬間




「…何も言わないのかィ？」



と、小さな声が聞こえた




あたしは何を答えるわけでもなく


沖田に、にっこりと笑顔を向けた









ーー







「…っ、クッソ…あれは無ェだろ…！」






夕日に照らされているせいなのか、
少年の顔は真っ赤だったという

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