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花火 ページ8

Oh……






「まぁ、また買えばいいだろ
メル◯リで」




『…そうだね、そろそろ戻るか』





そう言って歩き出そうとした瞬間




パシッ



誰かに腕を掴まれた





振り向くと澄ました顔をした沖田がいた





『……え?』




「………。」




いやなんで無言なんだよ怖いわ









「……やる、」





そう言って沖田が渡してきたのは
さっき獲った可愛いぬいぐるみ




『……え、いいの…?』




何故くれたかは謎だが
やっぱこの子可愛い…




思わずぬいぐるみに見入ってしまった









ハッと我にかえり
沖田にお礼を言おうと顔をあげたら




もうそこに沖田はおらず、人混みの中に
紛れ込んでいた






「…知り合い?」




田上が不思議そうに聞いてきた




『いや、…知らない』




沖田にとって何の利益もないこの
行動がただただ分からない




ま、いいか




「とりあえず戻るか
あいつら今どこにいるの?」




『さっきLINEきてた、
焼きそば屋さんにいるって』





私達は真希達がいるであろう方向に
歩き出した









ーー





「あ、A!田上!
もうすぐ花火始まるよ!」




真希達は丘の上の人気のない場所に
いた





ヒューードンッ





「あ、始まりましたね!」





山崎くんの言う通り、空には大きな
花が咲いていた






『おー、綺麗』




昔から花火はとても好きで
真希とよく夏祭りに行っていた




でも来年は受験だから夏祭りは
来れないのかな、とか思いながら




私は、目の前の美しい光景を
目に焼き付けた









パアンッ




突然隣から破裂音が聞こえ、目をそちらにやると




「あー!クソサドてめぇ、私のヨーヨー
が割れちゃっただろうが!」




「黙れィ、お前が突っかかってくんのが
悪い」




ギャーギャーと沖田と神楽ちゃんが
取っ組み合いの喧嘩をしていた





私はなんとなく沖田がくれた
手元にあるぬいぐるみを見つめた





「あ、あれぬいぐるみくれた奴じゃん」









じーっと沖田を見つめていると
視線を感じたのか沖田もこちらに顔を
向けた




あ、お礼言わなきゃ






『あ り が と う』




花火の音で声は聞こえにくいだろうから
口パクで言った





すると沖田は伝わったのか伝わら
なかったのか、ものすごい勢いで
私から顔をそむけた





『……?』









やがて花火も終わり、夏休み最初の
良い思い出ができた

職務放棄→←ちょんまげの



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
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すずらん(プロフ) - 最高です!!!続き気になりすぎて寝れない… (2019年9月5日 21時) (レス) id: e8acd5cb6d (このIDを非表示/違反報告)
もちもちにゃんこ(プロフ) - 尊い。。 (2019年8月23日 14時) (レス) id: e0b2b82e8e (このIDを非表示/違反報告)
沖田が尊すぎて死ねる - とても面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月21日 8時) (レス) id: 46c6bbd41c (このIDを非表示/違反報告)
まみー - 面白いです!無理せず更新がんばってください! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 7295f19896 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サキ | 作成日時:2019年7月16日 0時

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